横浜市立大学 2025
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研究施設NH■ 植物遺伝資源科学部門■ 植物応用ゲノム科学部門■ 植物ゲノム科学部門■ 植物エピゲノム科学部門舞岡キャンパスにある木原生物学研究所は、コムギ等の高等植物に関する遺伝学や進化学の偉大な業績でゲノムの概念を世界に先駆けて提唱した木原均博士が設立した研究所を源流としています。現在は大学の附置研究所として、理化学研究所や農業・食品産業技術総合研究機構、名古屋大学ITbM等の他機関と連携し、最先端の植物研究を展開しています。数千系統のコムギや数百系統のトウガラシをコムギ・トウガラシの系統保存をはじめ、その有効利用の研究や気候・病気に対する食料生産のための研究をしています。植物ホルモンオーキシンによる生合成の研究やさまざまな植物での作用研究、植物の成長制御を分子レベルで研究しています。保有し、そこから集めた遺伝子情報をもとに遺伝資源を有効に活用する研究、それらのリソースをゲノム情報に置き換える研究、ゲノム情報をもとに現象を解明し実社会で役立てる研究等を行っています。また、研究所の教員は横浜市立大学生命ナノシステム科学研究科の専任教員として、学部生と大学院生の教育に携わっています。コムギのゲノム情報を解読し、遺伝子レベルでパンコムギの品種改良や小麦粉の品質向上、アレルゲンフリー小麦粉の開発を目指しています。ゲノム編集、エピゲノム情報解析、イメージング技術を駆使し、植物の生殖過程から種子形成でみられるオス・メスのせめぎ合いを明らかにすべく研究しています。79OHO野生型欠損変異体オーキシン阻害剤処置最先端の植物科学研究を舞岡から発信する研究部門・各部門が目指すもの木原生物学研究所(舞岡キャンパス)

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