愛知県立大学 日本文化学部 学部案内2019
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教員ゼミ紹介福沢将樹中根千絵服部和佳子卒論「歌詞研究」身の回りの言葉について考えた事はありますか?何気なく使っているからこそ通り過ぎていませんか?私たちのゼミでは、見落としてしまいがちな「言葉のふしぎ」に目を向け、研究をしています。今期では特に抄物資料の読解をしています。古語から、SNS、本、会話やテレビのコマーシャル、歌詞も言葉の一つの形です。一度、自分が使っている言葉に目を向けてみて下さい。面白い発見が見つかるかも知れません。言葉について、もっと調べてみたい!そんな気持ちになったら、ぜひ、福沢ゼミで、一緒に研究をしましょう!国語学をやっています。文法が専門です。中でも「過去」「完了」の助動詞の意味を研究しています。最近は「置きっぱなし」「ゴール寸前」のような複合語の語法の分析もやっています。また文学作品の中で「言語主体」とは何ぞやという問題も考えるようになり、広がった興味関心を文学理論、哲学、社会学、心理学といった色々な他分野の中に探し出していくことになりました。扱う対象も、標準的な日本語に限らず流行歌、漫画、テレビ番組、絵画なんかも視野に入れます。学問では、一見無関係に見える、様々な経験・知識を総動員していきましょう。専門は国文学(中世)です。とくに、今昔物語集のような説話文学を研究しています。説話文学には、天皇から武士、歌人、陰陽師に至るまで様々な人々の逸話が語られる一方で、仏、神、天狗、鬼といった異世界の者の活躍、はたまた狐や狸のような動物の話が語られます。そうした話がどのようにして成立し、集められたのか、時代背景や編集の在り方から探っていくのが説話文学の研究です。説話は、その時代の読者にあわせて繰り返し語られます。時代を超えてもなお、人々に語り継がれる説話の世界を共に覗いてみませんか?久保薗 愛秋山歌澄卒論「御伽草子論」私たちのゼミでは、説話を研究しています。今年度のテーマは「異類もの説話を読む」です。異類と一口に言っても、雀や鼠から、化狐、大蛇まで、非常に個性豊かです。テーマに沿ったものであれば、説話の選択は各自に任されており、幼い頃に触れた昔話や、地元に残る説話も研究対象です。ごく短い説話でも、読み深めることで当時の人々の思いに触れることができます。小さな疑問や違和感が研究の第一歩。なぜこの地名が登場するんだろう、この言葉はなんだろう…。自分なりの説話の読み方を見つけていきましょう。国語学が専門です。日本語の歴史、特に方言史に興味があり、現在はロシア資料を対象とした鹿児島方言史を中心に研究しています。この資料は、18世紀前半に薩摩からロシアに漂着した少年ゴンザによって作成された世界初の露「薩」対訳資料で、当時の鹿児島方言がキリル文字で記録されています。中央語とは異なる様相が見られる興味深い資料です。また、フィールドワークによる現代方言の記述も行っています。方言というと訛った言葉とイメージされますが、そうではなく、共通語とは異なる体系を持つ言葉です。一緒に色々な言葉の仕組みを考えていきましょう。石田晴香卒論「方言における文末詞の研究」私たちのゼミでは、音韻・表記・文法的な観点から日本語の様々な現象を取り上げ研究しています。古典から現代文学、テレビ・広告等様々なメディアなど対象となる資料や時代の幅が広く、また同じ資料を対象としても人により着眼点が異なり、テーマは多岐にわたります。昨年度はキリシタン資料から一人ひとりテーマを決め発表を行い、今年度は方言を対象として聞き取り調査の方法について学んでいます。私自身調査に参加したことで方言に魅力を感じ、卒業論文で深く追究していく予定です。私たちと共に言語の不思議に触れてみませんか?伊藤伸江林 真由卒論「「かづら」についての研究」私たち私たち私た私私たち私のゼミゼでは、では、は和歌に和歌に歌和歌に和歌に和に和ついてついてついてつて研究し研究し究究研究しします。まま和歌のの技法や技法や語彙だ語彙だだけに留けに留まらまらず、歌歌歌人人や和人歌が詠まれた時代背背背景も研究す研究するのでるので、幅広、幅広い知識い知識を身にを身につけつけることができるところが魅力です。また、和歌だけではなく、今年度は連歌についても研究しています。和歌や連歌に触れたことがなくても、伊藤先生はとても丁寧な指導をしてくださるので、基礎からしっかりと学ぶことができます。和歌や連歌が持つ独特な感情表現や、美しく時に仄暗い世界観を感じてみませんか。日本中世文学、ままた広く和歌や歌や連歌などどの韻の韻の韻韻韻文韻文韻文の韻韻韻文韻の韻を研を研研研研を研研究研究究研研究研究研究を研を研研をしししています。徒然草草や中世女流日記流日記文学なななななどもどどもどももどもども広ども広ども広どく見渡く見渡見渡見渡見渡渡く見渡見しししながら、特に南北北朝期から室町期に生み生み出され出された玉葉・風雅・新葉集やや、新撰菟玖波集、心敬などの連連歌に関歌に関心を持ち続けてきました。和歌も連歌も、散文以上に述きました和歌も連歌も散文以上に述懐の感情を託していたり、透徹した哲学的な視線により見出した自然の叙景美を詠みこんでいたりと、探究すべき世界は尽きません。文学の営みに託された人間の心情を明らかにし、表現技法の様を通時的にあとづけていくことが私の研究の課題です。国語国文学科ゼミ学生国語国文学科ゼミ学生国語国文学科ゼミ学生国語国文学科ゼミ学生源氏物語絵色紙*国語国文学科10日本文化学部 School of Japanese Studies

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