愛知県立大学 日本文化学部 学部案内2019
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教員ゼミ紹介川畑博昭川畑ゼミでは、各々の興味関心、研究について学生が自主的に議論を進め、様々な角度から問題を考えていきます。留学生が多いことも特徴で、現在ドイツ、スペイン、アルゼンチン、ポルトガルからの留学生が参加しており、日本人学生だけでは気付けないような考え方にも出会うことができます。また自分の考えを外国語に翻訳することにより、言葉一つ一つの意味を慎重にとらえ、文章をより明確な意味をもったものにすることができます。専門は比較憲法学です。卒論から博士論文まで一貫して、南米ペルーの大統領制を素材に共和制を研究し、近年は、天皇制とスペイン君主制の比較研究や憲法9条の問題を中心に据えています。〈日本の外から日本を視る〉ことをめざして、自分が関わる国の人たちとの関係を大切にしてきました。ゼミでは広く社会科学のテーマを対象にして、〈複雑な社会を複雑なまま理解する〉姿勢を共有するゼミであるように、心がけています。ゼミは学生の主体的意志で学んでいく場です。だからこそ、〈学生主体のゼミ運営に協力する教員〉に徹しています。上川通夫左から 原田恭亮 下條なつみ左から 山田江里 斉藤衣代 稲田紗矢子 大西瑠璃佳 三上昂良左から 下井歩夏 稲實加織日本中世史(平安時代後期、鎌倉時代、室町・戦国時代)を勉強しています。東アジア・日本列島・地域社会、という3層を念頭に置いて、仏教文化などを検討しつつ、民衆による生きた思想の獲得を探るのが課題です。ゼミでは、日本中世の範囲で、参加者自身がテーマを選びます。政治史・文化史・民衆史など、分野の選択も自由です。先行研究の把握や史料の分析など、本格的な研究を求めます。今から500年から900年前の歴史を探究することを通して、自分の将来や社会の未来を考えてほしく思います。大塚英二大塚ゼミはそれぞれのテーマを持ったゼミ生が近世史を学ぶゼミです。年に一回ゼミ旅行があります。旅行中は先生から近世に関連したお話を沢山聞かせていただけるので、とても有意義な旅行になります。前期は古文書を解読して、調べてきたことを発表します。後期は4年生の卒論報告を中心にしながら3年生は卒論に向けた発表をします。趣味の話や旅行の話をしていても、近世に関連した思いもよらぬお話を聞かせていただけるので、とても刺激的なゼミです。「歴女」が話題となっていますが、本学科では科学的な認識に裏付けられた歴史学の実証と叙述に基づき「歴史ブーム」を下支えする専門的教養人を育てます。私は近世史の分野を担当しており、そこでは一次史料としての古文書や記録類を読み解きます。この学習は当初は戸惑いと労苦を伴いますが、次第に新しい知見が得られ、やがては充実感と達成感に包まれます。こうした学習は日本史の教科としてのイメージを一新します。暗記とは異なる出来事の点検と新事実の発見、そして新しい歴史的解釈の提起へと、学習は展開していくからです。ともに学びましょう。井戸 聡井戸ゼミは社会学を学ぶゼミです。分野を問わず各々が日頃抱えている様々な疑問を学問として研究しています。ポップカルチャー、ジェンダー、地域社会など各メンバーが異なる興味を持っているからこそ議論をする中で多角的な視点を養う事ができます。本来の授業時間以外にも3年次に行うグループ研究や自主ゼミを通じてより深く研究を行っています。社会学に興味がある人、そして主体的に学びたいという人にぴったりのゼミです。社会学を専門にしています。社会学が対象とするのは人間と人間のさまざまな関係で、時代的にはいわゆる市民社会以降の近現代ということになります。ゼミではゼミ生がさまざまなテーマを議論の題材として用意してきます。「カワイイ」「オタク」「若者」「趣味」についての話題から、「環境問題」「過疎化」「社会の犠牲」「権力」についての研究まで硬軟さまざまです。ゼミではひとつのモノゴトに対して常識にとらわれない多元的な見方ができるように、そして知の創造の場となるように、教員と学生が互いに研鑽を積んでいます。歴史文化学科ゼミ学生歴史文化学科ゼミ学生歴史文化学科ゼミ学生歴史文化学科ゼミ学生日本中世史を学ぶゼミで、分野を問わず自分の興味のある研究をしています。普段のゼミでは、3年生は今後の自身のテーマを探りながら、4年生は卒論の執筆に向けて、研究発表や討論をしています。自主ゼミでは、古文書演習をおこない、山寺に文献調査に行くこともあるので、本物の史料に触れることができます。他にも、ゼミ合宿やゼミ旅行では中世にゆかりのある地を訪れ、歴史を感じることもできます。中世史を深く学びたい人はぜひ上川ゼミへ!歴史文化学科16日本文化学部 School of Japanese Studies

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