愛知県立大学 日本文化学部 学部案内2019
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近現代史ゼミ 幕末維新以降の近現代日本の歴史から自由にテーマを設定し、一次史料を踏まえて議論を行います。政治、経済、社会など歴史的に分析できる題材は多様で、史料や論文を読んでの議論や、卒論に向けた報告を重ねていきます。知的好奇心の赴くままに歴史に触れるとともに、ゼミを通じて鍛えてほしいのは、オリジナルな意見を確かな根拠に基づいて提示する力です。既存の見解(先行研究)を理解し、自らの意見との違いを整理する力や、根拠となる情報(一次史料)を探し、解釈・吟味し、意見を組み立てる力は、一般社会でも重要な基礎的能力だと考えています。人文地理学ゼミ 人文地理学ゼミでは、とくに産業など経済活動がどのような地理的展開をし、そこにはどのような原理が働いているのかを、実地調査による資料収集などから考えていきます。ゼミでは3年生に対して、毎年特定の地域を指定して全員で夏休み中などに共同調査を実施し、調査研究の結果を報告書にまとめてもらうことを課題にしています。4年生には3年生への助言と、自分自身で決めたテーマとフィールドで卒論を書いてもらっています。机上で理屈を考えることも大事ですが、現場へ出て実際の物事・出来事を自分の目で見て考えることが大切です。人文地理学ゼミでは人文地理学を学び、歴史、観光、商工業など様々なテーマを地理学的に考えます。3年次には愛知県内の市町村を対象として、地域の調査を行います。9月には現地での実施調査を行い、地形図や文献資料などから得られる情報と合わせ、様々な視点から地域を研究します。卒論で扱うテーマも幅広く、個々の興味関心に合わせた研究を行うことが可能です。先生を中心として全員で話し合いながら、温かい雰囲気のなかで取り組んでいます。樋口浩造岡山果歩樋口ゼミでは、近現代を考える上での様々な視点を養うことを目的とした論文を全員で読み解くことと、学生生活の集大成と考える卒業論文の作成を行っていきます。どちらも自分で考えることから始まり、最終的に自分自身(現代に生きる自分)に還ってくるので、皆それぞれ悩みは尽きません。また、無邪気で自由な尊敬できる先生や語り合える仲間たちと、合宿や調査旅行、時事的な活動への参加等、授業以外のことにも楽しく取り組んでいます。服部ゼミは人文地理学・歴史地理学を学ぶことができるゼミです。その学びの対象はとても広く、まちづくりや観光、文化や歴史など、ゼミ生の研究テーマも多岐にわたります。そんな服部ゼミの一番の特徴は、幅広い活動です。他大学との交流や先生の研究などに、希望する学生は参加したり手伝うことができます。また3年生の夏の調査実習では、学生がそれぞれ自分達でテーマと場所を決めて調査をします。ゼミ内の雰囲気もよく、最高のゼミです。近現代を主に扱う、思想史のゼミです。今までの自分では考えられなかったことを考える、今までの自分では見えなかったものが見えるようになる、そんな思考力を養うことが目標です。具体的には、ゼミの前半で、社会的マイノリティや弱者に関わる論文、あるいは東アジアや世界に視野を広げる論文を全員で読み議論します。後半は、随時卒業論文に向けての進行状況の報告を行ってもらいます。勉強は厳しく、遊びは楽しくをモットーに、様々な会合や集会等に参加したり、お花見などを企画したり、OBも含めて、一緒に思い切り遊ぶことも大切にしています。服部亜由未人文地理学、とくに過去を対象とする歴史地理学を専門としています。史料を読み解き、現地を歩いて、地域の人々に話を伺いながら、災害や産業の衰退などの危機的状況に対し、人々はいかに生き延びたのか、組織や地域はいかに存続してきたのかを考えています。また、明治初期の地誌分析に必要なベースマップ(行政界GISデータ)を構築する研究もおこなっています。ゼミでは、3年で地域調査の心構えと方法を学び、各自テーマを設定の上、フィールドワークを実施し、報告書にまとめます。4年は3年の経験を活かして卒業研究に取り組みます。左から 浅井美喜子 荒井里佳子 横田和江左から 吉田理紗 佐藤 和 丸山雄貴歴史文化学科ゼミ学生歴史文化学科ゼミ学生Department of Japanese History and Culture 歴史文化学科歴史文化学科ゼミ学生近現代史ゼミでは、近現代を専門に取り扱っています。3年次には前期に政治家の日記講読や近代から高度経済成長期の新聞記事をもとにした発表により自らの興味・関心のある分野を探します。後期には論文講読をし、論文の体裁を学びつつ、その後の自由報告で自らの関心を深堀りしていきます。4年次では3年後期に掘り下げたことをもとに、卒業論文の執筆を進めていきます。各学生の関心は様々であり、刺激を得られるゼミだと思います。左から 大田郁弥 林 翔一 長山亜古歴史文化学科ゼミ学生丸山裕美子丸山ゼミは日本古代史を学び研究するゼミです。古代史研究の基本的な史料を分担して読んで、発表しています。史料を読むことは難しいですが、丸山先生が丁寧にサポートしてくださるので、ゼミ生はリラックスして前向きに学ぶことができます。和やかな雰囲気の中、自主ゼミで論文を読んだり、卒業論文に向けた研究発表も行っています。夏休みにはゼミ旅行があり、国内の古代の史跡をめぐって、楽しみながら歴史への理解を深めています。古代国家「日本」の成立と展開、文化の諸相を研究しています。歴史の研究は、史料を読むことから始めます。ゼミでは、奈良時代の正史『続日本紀』や平安時代の貴族藤原道長の日記『御堂関白記』などを読んでいます。史料に正面から向き合い、格闘しながら読み解いていくと、古代に生きた人間の姿が見えてきます。歴史を学ぶ醍醐味を感じます。ゼミ生には、日本列島だけに目を向けるのではなく、グローバルな東アジアの歴史の流れの中で、どのように国や制度が生まれ、社会や文化が育まれていったのかを考えてほしいと思っています。左から 篠原穂乃佳 工屋優希 小鹿由喜歴史文化学科ゼミ学生17

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