愛知県立大学 教育福祉学部 学部案内2019
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10田村 佳子● 社会教育● 生涯教育藤原 智也 ● 美術科教育学高橋 範行● 音楽教育学● 音楽心理学堀尾 良弘● 臨床心理学● 人格心理学● 犯罪心理学三山 岳 ● 教育心理学● 発達心理学● 臨床心理学丸山 真司 ● 体育科教育学渡邉 眞依子● 教育方法学● 幼児教育学● 保育学山本 理絵● 教育方法学● 幼児教育学● 保育学心は解明できるのか?心の不思議さ・難しさに迫る教育福祉学部を目指す人の中には心理学に興味・関心を抱いている人も多いでしょう。心理学は非常に幅広い学問ですが、本学の教育発達学科ではその一端に触れることができます。私は、臨床心理学・犯罪心理学などを専門にしています。具体的には、学校における児童・生徒の不適応・問題行動や、非行に走る青少年の心理などを研究し、教えています。ゼミでは心理検査の実習も行っています。子どもや青年の心の問題をぜひ学んでみてください。すべての子どもに豊かな運動文化と生きる力を私の研究領域は体育科教育学です。「なぜ学校で体育をするのですか」「なぜ人はスポーツをするのですか」「体育は何を教え学ぶ教科ですか」と聞かれたらどのように答えることができますか。この問いに対する答えの探究が体育科教育学の重要な課題です。専門科目の講義(体育科指導論)や体育実技では、体育の存立根拠を紐解きながら、どんな子どもも切り捨てない、すべての子どもが「わかるーできる体育」をいかに創造していくのかについて理論的・実践的に探究しています。教育や保育を豊かにする心理学を学ぼう教育心理学は子どもたちの学びの活動や、教師・保育者の実践に関わる領域を心理学の立場で分析し、体系的に理論化しようと試みる学問です。また、その研究結果や知見を用いて、教育や保育の現場に現れる課題の背景や、有効な対処法を知るための視点を社会に提供していくことを目指しています。専門科目の「教育心理学」では、これまでに明らかになった研究の知見を、さまざまな実験や理論を紹介しながら、教育や保育の実践が豊かになるための手掛かりとして活かせるように学びを深めていきます。発達の可能性をみつめて、理論と実践を結合した学びを「近年、保育園・幼稚園・小学校では、落ち着きがなかったり友達との関係がうまく結べなかったりする子どもたちや、子育ての不安や困難を抱える親が増えていることが課題となっています。「保育内容論(人間関係)」「幼児教育方法論」やゼミでは、保育・教育・子育て支援の実践をビデオで見たり記録を読んだりして討論しながら、理論と実践を結びつけて考え、子どものとらえ方、指導・援助方法、地域における子育てネットワークづくりのあり方などについて学んでいきます。乳幼児の成長・学びとは何か乳幼児期の保育・教育は、生涯にわたる生きる力の基礎を培うものとして、いま大変注目されています。しかし、生きる力の「基礎」や生涯にわたる教育の「基礎」とは一体何でしょうか。小学校の学習内容や学び方を先取りした早期教育をすることで培われるものでしょうか。あるいは逆に、ひたすら自由に遊ばせるなかで得られるものでしょうか。子どもの育ちや学びは、小学校に入って急に変わるわけではありません。人間が育つということ、学ぶということ、さらには、人間が自分らしく生きるという原点から、幼児教育や保育のあり方を一緒に考えていきましょう。色や形にかこまれた私たちの生活造形美術教育に関する授業を担当しています。学校での子どもの造形活動について、視覚的な思考過程に着目した教育方法論の開発や、子どもの学びの連続性を実現するカリキュラム編成の在り方の研究をしています。美術というと苦手意識を持っている人も多いかもしれませんが、私たちの生活は色や形にかこまれており、買うものや着る服を選んだりするときには必ず視覚的な感性が働いています。子どもが、日常から造形的な美を再発見し、自らの生活を創造的に営んでいけるようになる学びの在り方をいっしょに考えていきましょう。子どもと大人が共に学び育つ社会を子どもは、学校だけでなく、家庭で、遊びの場で、地域で、そしてマスメディアなどを通して社会全体の影響を受けながら育っています。また、子どもだけでなく、大人も学び成長する存在です。子どもたちの健やかな成長・発達を支えるためには、大人もまた、学び成長することが大切になってきます。「社会教育」とは学校の教育課程以外の学習・教育活動を意味するものです。講義では子どもと大人がともに育つ社会・地域について考えます。音楽的技能はどのように獲得されるのか大学では音楽関連の授業を担当しています。音楽活動に必要な技術や能力がどのように獲得されるのか、それを音楽教育にどのようにフィードバックすればよいのか、という点に関心をもって研究を行っています。皆さんの中には音楽が大好きという方も多いと思いますが、自分の音楽活動を支える多様な技術や能力について改めて考えてみることで、一層充実した音楽学習が実現し、より深く音楽を楽しむことができるでしょう。

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