愛知県立大学 看護学部・大学院看護学研究科 CAMPUS GUIDE2019
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大学院看護学研究科13博士前期課程 久間 恵美さん研究分野 看護教育学研究コース研究者・教育者を育成するコースです。研究のための基礎知識や分析手法を学び、特別研究を実施します。全ての研究分野に開設されています。私は准看護師を経て看護師になりました。そして、看護を実践する中で、患者やその家族を大事にする看護とはどのようなものだろうかと悩み、看護の質向上には教育が不可欠と考えて、大学院への進学を決めました。大学院では看護教育学を専攻しています。講義では、テーマについてプレゼンテーションを行った後、教員や仲間とディスカッションをして、教育の基礎や原理とともに看護教育の意義や方法などについて広く学んでいます。また、ティーチングアシスタントを務めることによって看護学生の基礎教育の場に携わることができ、教育の実際についての学びを深めています。現在は、より善い看護を行うための看護チームの取り組みについての研究を計画中です。修了後は、看護師の継続教育に貢献したいと考えています。博士前期課程余吾 綾乃さん研究分野 ウィメンズヘルス・助産学高度実践コース助産師を目指すコースです。助産選択科目28単位を修得すると、助産師国家試験受験資格を取得できます。ウィメンズヘルス・助産学分野に設置されています。私は、愛知県立大学看護学部での母性看護学実習をきっかけに、助産師という職業に魅力を持ち、大学院に進学しました。助産師を目指す高度実践コースでは、2年間で実習、研究を同時に行っていく必要があり、忙しいですが、とても充実した2年間を過ごすことができます。実習で出会う妊婦さんの出産、育児に継続して携わっていくことができるのも魅力で、母子に寄り添う助産ケアをじっくりと学ぶことができます。また、分娩介助をさせていただいた産婦さんたちと、思い出に残る素敵な出産体験を共有できます。実習、研究、両方に追われ、時に辛いと感じることもありますが、臨床経験豊富な他分野の院生の方々とも一緒に、疑問や悩みを共有しながら授業や研究に取り組むことのできる、とても良い環境の中で過ごすことができています。           さらに広い視野にたって専門分野を研究し、その知識と技術を深めますCurriculumカリキュラム少子高齢社会の到来や技術革新など、医療の現場が多様な変化を見せている今、看護へのニーズが質量ともに高まってきています。看護学研究科では、「看護学の知の拠点」を目指し、その研究成果を発信すること、高度専門職を育成することによって地域社会に貢献すること、人間の尊厳を基盤とする「成熟した共生社会の実現」を見据えて、保健・医療分野での協働と連携を推進します。専門分野として、看護基礎科学、総合看護学、臨床看護学、広域看護学、ウィメンズヘルス・助産学をおき、各専門分野は1~3の研究分野によって構成されます。各研究分野は研究コースを開設し、専門看護師コース、認定看護管理者コース、高度実践コースを開設している分野もあります。博士前期課程では、優れた看護研究者、看護教育者を育成すると共に、高度な専門知識と実践力を備え、看護実践の指導的役割を担うことができる人材を育成します。専門看護師、認定看護管理者及び助産師 資格取得者数博士後期課程入学試験における学力試験免除者選考制度について博士前期課程3つのポリシー種 類専門看護師認定看護管理者(平成30年3月現在)助産師がん看護1013311941家族支援老人看護精神看護合 計助産師国家試験全国合格率は毎年変動していますが、本学では毎年100%を維持しています。博士後期課程に学内進学を志望する博士前期課程在学生および3年以内の修了生に対し、後期課程入学試験における学力試験免除者選考制度があります。アドミッションポリシー 次のような学生を求めています。カリキュラムポリシー 教育課程の編成方針ディプロマポリシー 次のような人材を育てます。 博士前期課程におけるコース■看護学の高い専門知識・技術を学修する意欲と倫理観をもち、看護実践の質 向上に寄与する意志を有する人。■看護学の基礎知識と総合的な学力を有し、柔軟で論理的な思考をもって研究 を遂行することができる人。●研究コース  高度な研究能力を備え、学際的な視野から独創的な学術研究を推進すること により看護の質向上に寄与できる能力●専門看護師・認定看護管理者・高度実践コース 各看護学分野における高度な専門知識と実践力を備え、多様な健康課題を 解決でき、看護の質向上に寄与できる能力1.博士前期課程では、看護実践の質向上に貢献する看護学基礎研究・応用研究の基盤を修得した看護学研究者及び看護学教育者を育成するとともに、高度な専門知識を学修して保健医療の場で活躍する専門看護師、認定看護管理者及び助産師を育成します。2「看護基礎科学」「総合看護学」「臨床看護学」「広域看護学」「ウィメンズヘルス・助産学」の各専門分野に1~3の研究分野を配置し、研究コースに加えて、専門看護師コース(がん看護・家族看護・老人看護・精神看護)、認定看護管理者コース及び高度実践コースを設置しています。3.共通科目では、研究を遂行するために基礎となる知識を修得し、高度な看護を実践するための基盤となる理論と高い倫理観を培う科目を学生の専門性に基づいて選択して学修します。さらに、グローバル・グローカルな思考を培い、国際的な視野と実践に応用できる能力を培います。4.各研究分野における高度な専門性を深めるとともに学際的な視野を広げます。他研究分野の科目を学修して、学際的な視野を広げます。5.研究コースでは、「演習・実習・実験」の科目により、国内外の先行研究を検討し科学的思考を培い、各研究分野における研究の方法論を演習又は実験をとおして深めるとともに、研究フィールドにおいて実習します。さらに、「特別研究」では専門分野における健康課題を見出し、修士論文の研究指導を受けて、看護実践の質向上に貢献する看護学基礎研究・応用研究の基盤を修得することを目指します。6.専門看護師コース、認定看護管理者コース及び高度実践コースでは、理論・演習・実習科目を通して、専門領域の専門看護師としてアセスメント能力、マネジメント能力、コミュニケーション能力を培い、ケアの質改善につながる高度な実践能力の深化を目指します。さらに、「総合研究」では、特定課題の研究成果として課題研究の研究指導を受けて、看護実践の質向上に貢献する応用研究の基盤を修得することを目指します。

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