愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2022
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Graduate School of International Cultural Studies07大学院合同ゼミ(国際文化特殊演習)と研究グループ多様性のフィールド学 本研究グループは、人・情報・資本が飛び交うグローバル世界の動態を明らかにし、環境・文化・社会が複合する人類の多様性を培うための研究実践に到達することを大きな目標としている。研究の方法論として、地理学、文化人類学、地域社会学など、フィールド調査に重きを置く現場主義を共有し、大学院合同ゼミ(「国際文化特殊演習(aクラス)」を運営している。また、国内外におけるフィールドワークに根ざした教育・研究を推進するため、調査実習やそのための教員間の情報交換などを活発に行っている。構成員国際文化専攻● 竹中克行[地理学、地中海都市・ランドスケープ研究]● 亀井伸孝[文化人類学、アフリカ地域研究]● 秋田貴美子[コミュニケーション学、日米文化]● 奥野良知[近現代カタルーニャ史、カタルーニャ地域研究]● 谷口智子[宗教学、ラテンアメリカ地域研究]●エドガー・ライト・ポープ[民族音楽学、日本とアメリカのポピュラー音楽史]日本文化専攻● 服部亜由未[人文地理学、歴史地理学]● 柴田陽一[人文地理学、地理思想史]○テオティワカン土器の分析と考察―「月のピラミッド」出土の土器群を対象に○多核型コンパクトシティとしてのサンティアゴ・デ・コンポステラ都市圏(スペイン)の特質―都市形態・機能分析より○ガイドブックからみるバルセロナの都市イメージの変化―バルセロナモデルの評価に関する新たな視点○関宿の町並み保存の変遷○スピリチュアリティに関する宗教学的考察―南インドのオーロビルを事例として○地域社会と移動に関する研究―「係累のない土地へ自発的に移動する人々」がもつ帰属意識の変容○多元的な「郷土」概念に存立する地方郷土研究団体―昭和戦前・戦中期における飛騨考古土俗学会を事例に最近の修士論文代表:竹中克行大学院合同ゼミ[国際文化特殊演習] aクラス対▼象分野フィールド系を中⼼とする社会科学の分野(地理学、⼈類学、社会学、政治経済学など) 本合同ゼミの中心は、博士前期課程院生の研究発表である。定期的に報告することで修士論文提出に向けた作業を着実に進めるとともに、報告後の活発な質疑応答から有益な助言やヒントが得られるようになっている。また、博士後期課程院生や本研究科の教員、関連分野の学外研究者などの報告を聞き、議論を通じて学ぶことができる。2020年度の報告テーマ(抜粋)⃝カナダ、クリー族のウーマンズ・セレモニー⃝大都市圏における地域ランドスケープの検証と地域遺産の活用⃝ネパール大地震被災で障がいを負った女性たちの現状と自立支援⃝スペイン都市における旧市街の空間的特質およびその使い方に関する研究⃝深圳における越境通学児童の発生要因と現状⃝近代日本のモンゴル研究─近代の学問と帝国主義の関係について運営の中心となる研究グループ

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