愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2023
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最近の修士論文bクラス 人やモノ・情報が簡単に国境を越えて移動する現代において、世界各地で社会の多文化化・多言語化が進んでおり、日本も例外ではない。本研究グループでは、社会言語学、言語教育学、異文化コミュニケーション、エスニシティ、多文化共生といった立場から、主に日本国内の多文化状況と言語にかかわるさまざまな現代的な課題を取り上げ、調査・分析を進める。具体的には、地域社会とエスニック集団の動態、多文化共生施策の研究、コミュニティ通訳、情報保障、外国にルーツを持つ人びとへの日本語(学習)支援、などが課題となる。代表:東弘子08対象分野▼⿟外国人住民の保健医療へのアクセスにおける保健医療従事者の認識について⿟カタルーニャにおける言語政策⿟ウルグアイの日系社会~2世3世に見る新時代~⿟日露両言語における新借用語の使用⿟外国人ソフトウェア開発エンジニアと日本人との業務遂行上のコミュニケーション摩擦⿟今日からできる日本語の工夫とその限界:「やさしい日本語」の考え方と普及の取り組みの紹介⿟日本人ホストマザーのホームステイ感の変容:パーソナリティ構造の相互関係に着目して⿟台湾正体字と異体字の混用(誤用)について○ソフトウェア開発業における異文化摩擦:中国人エンジニアと日本人の対人コミュニケーションを中心に(2021)○ロシア語のSNSにおける新借用語の使用(2021)○異文化間教育の視点から見たホームステイプログラムのあり方:寮生活を送る留学生の週末滞在に着目して(2018)○顔文字の構成:インターネットにおける非言語コミュニケーションとしての顔文字(2017)○「非定型作品」から見る言語の芸術的機能(2017)○日本語における判断保留表現の真意を探るストラテジー:生命保険営業場面を事例として(2017)○地域社会の外国人自助組織が持つ役割:愛知県東浦町のフィリピン人自助組織 United Filipino Community in Higashiuraの事例から(2017)○ 公共交通機関における多言語表示:名古屋市営地下鉄の駅を事例として(2016)AICHI PREFECTURAL UNIVERSITY 大学院合同ゼミ[国際文化特殊演習] 2020年度~2021年度の報告テーマ運営の中心となる研究グループ構成員国際文化専攻●東 弘子[日本語学、社会言語学]●糸魚川美樹[スペイン語学、社会言語学、医療通訳]●奥野良知[近現代カタルーニャ史・カタルーニャ地域研究]●小池康弘[ラテンアメリカ政治・外交、キューバ研究、国際協力論]●佐野直子[少数言語(オクシタン語)研究、社会言語学]●高橋慶治[キナウル語記述研究]●月田尚美[言語学、形態論、台湾原住民諸語]●宮谷敦美[日本語教育学]●吉田理加[通訳研究、スペイン語、言語人類学]●渡会 環[ブラジル地域研究]社会言語学、言語教育学、通訳学、異文化コミュニケーション、エスニシティ、多文化共生 本合同ゼミでは、月2回のペースで研究発表をおこなっており、さまざまなテーマを通じて、積極的な議論がなされている。大学院生10名、学部生1名、教員10名に加え、テーマに応じて他の教員や院生もオブザーバ参加している。大学院合同ゼミ(国際文化特殊演習)と研究グループ多文化社会と言語

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