愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2023
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●[単著] “ On Japanese Adverbial Quantifiers and Their Interaction with Proper Nouns,” KLS Selected Papers 1, 85‒98, ■授業科目 ■専門・専攻領域 英語学、形式意味論、法助動詞、焦点辞、スケール構造■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 中国近代思想■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 ドイツ文化、表現主義とダダイズム、知覚変容論■最終学歴 ■学位 業績 ●[単著] “On the Plurality Condition on Adverbial Quantifiers,” KLS Selected Papers 2, 59‒70, 2020. ●[共著] “ Existential Semantics in Equatives in Japanese and German,” Proceedings of the 22nd Amsterdam 業績 ●フリートレンダー/ミュノナ『技術と空想』新典社(共訳) ●「複製の感性」(日本感性工学会 感性社会学部会編『感性と社会』 ●「消滅と出現」の魔術─ミュノナ『灰色魔術』にみる映画と文学のディスクール分析Colloquium, 387‒396, 2019.2019.現代英語学研究大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了博士(文学)中国文学・文化研究、言語文化研究特講(博士後期課程)東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得博士(学術)文化理論研究名古屋大学大学院文学研究科修士 ●「文化の解釈学としての『境界を越えて』」、松本昇ほか(編)『エスニシティと物語り』(金星堂)所収 ●On the Brink of Righteousness and Respectability(2): Binary Opposition and Suspension of Disbelief in Dickensʼ Oˡiver  ●Dick Whittington is Contingent on Materialism: Flawed Capitalism and Fraudulent Enterpreneurship in Dickensʼ ■授業科目 ■専門・専攻領域 英語圏文化、批評・理論■最終学歴 ■学位 研究内容・教育方針 文学や文化は、時代・地域・技術といった諸々の要素の影響を受けて生み出されます。そのような文学・文化を研究するにはさまざまなアプローチがありますが、文化的産物を多方向から捉えるために、諸々の批評的アプローチを習得し、実践するのが本講座の主眼です。そうした研究は、おのずと従来の考え方では見過ごされがちな(それゆえ貶められることも多い)、変容を重ねる現代文化の(不)可能性と向き合うことになります。そして最終的には、あらたに到来しつつある文化現象を理解するのに必要な、来るべき理論を構築することを目的とした研究につながります。実際の授業は、まずこれまでに確立されてきた諸々のアプローチ(物語論や精神分析学や新歴史主義批評など)の習得を経て、自分にあったアプローチで作品を分析・発表してもらい、討議をしたいと考えています。対象は、英語圏の文化に属するものであれば、文学、映画、絵画、写真など何でも扱います。 個人の研究では、大国の周縁に位置づけられるアイルランドやカリブの諸国が現代文化に及ぼした影響力に関する研究と、グローバル社会における映画に関する研究を中心におこなっています。業績 ●「フィクションと歴史記述─『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』試論」、多民族研究学会編『エスニック研究のフロンティア』所収 ●「アダプテーションと映像の内在的論理─『ノーカントリー』における遅延を例に」、岩田和男ほか(編)『アダプテー■授業科目 ■専門・専攻領域 ドイツ文学、ゲーテ■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 ヴィクトリア朝文学文化(イギリス絵画)、ディケンズ■最終学歴 ■学位 ションとは何か─文学/映画批評の理論と実践』(世織書房)所収研究内容・教育方針 研究内容: ・ゲーテ ・ベンヤミン ・コメレル 教育方針:文学研究の前提となる感性の涵養と幅広い知識の獲得 実際の授業においては、20世紀前半のドイツ語圏文学を代表する二人の批評家ヴァルター・ベンヤミンとマックス・コメレルをとりあげます。具体的な作業としては、彼らが文学史上有名なゲーテの作品である『親和力』あるいは『ファウスト第2部』をテーマにして書いた論文を、オリジナルの作品を同時並行で読みすすめつつ、時間をかけて精読していきます。そのなかで、たんなる方法論にはとどまらない、文学作品の受容と解釈、批評と分析の諸問題が浮かび上がってくることを期待します。研究内容・教育方針 研究課題を以下、簡単に記す。①ディケンズと同時代作家の関係について:初期ディケンズを考えるときは同時代のピアス・イーガン、サーティーズ、マーティノー、フックなどの関係を無視することはできない。これらの作家は、今では忘れられた存在だが、18世紀のスモレット、フィールディングとディケンズを繋ぐ役割をも果たしている。また、功利主義批判という観点からディケンズの社会批判のあり方を模索している。この際、中心となるのは功利主義思想とその文学的受容、財産相続のあり方、ディック・ウィッティントン神話など。②歴史小説について:ヴィクトリア朝では多くの歴史小説も書かれた。キングズリー、リットン、スティーヴンソンなどの歴史小説を読むことで、ヴィクトリア朝人の歴史観(過去に対する態度)を考察していく。③パブリック・スクールを舞台にした小説。④ヴィクトリア朝特有のクリスマスの物語など。以上、研究対象はディケンズを軸に前後の男性作家が中心となる。学編 第45号 2013)Tʷist(国際文化研究科紀要 第14号 2013)Martin Cʰuzzˡeʷit(外国語学部紀要 言語・文学編 第46号 2014)業績 ●ゲーテ『親和力』─姦通・社会・神話─(日本独文学会編『ドイツ文学』第93号、1994) ●原現象から根源へ─ベンヤミンのゲーテ批判─(日本独文学会編『ドイツ文学』第97号、1996) ●マックス・コメレル『ドイツ古典主義における先導者としての詩人』と「秘められたドイツ」(日本独文学会東海支部編「ドイツ文学研究」第44号、2012) ●マックス・コメレルの『ファウスト第Ⅱ部』論(『愛知県立大学外国語学部紀要(言語・文学編)』第47号、2015)業績 ●On the Brink of Righteousness and Respectability: Criminal and Law in Dickensʼ Oˡiver Tʷist (外国語学部紀要 言語・文翻訳演習(英・日)、文化理論研究東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻 (広域英語圏言語文化)英語英米文学専門分野博士課程 単位取得満期退学文学修士(東京大学)、MA with Distinction(アルスター大学)諸地域文学・文化研究早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程[満期退学]修士イギリス文学・文化研究同志社大学大学院文学研究科博士課程後期中退文学修士17研究内容 形式意味論という枠組みを用い、様々な文の意味が、その文に含まれる単語の意味とその組み合わせ方からどのように導き出されるのかを研究している。英語、日本語など、様々な言語の意味解釈のための仕組みを調べていくと、共通点や相違点が見つかる。近年は、これらが何によって生じるかを明らかにすることを目指している。特に、日英語の法助動詞の共通点、相違点や、焦点辞を段階形容詞を含む文に付与した際に特殊な解釈が生じる仕組みについて研究している。教育方針 英語の運用能力を向上させるとともに、ある現象を説明するためにデータの収集、仮説の形成、検証を行う過程で、論理的な思考力を習得することを目指す。研究内容・教育方針 清末から民国初にいたる近代中国の思想文化史全般に幅広い関心をもっています。中国の近代思想が専門です。具体的には、中国における西洋思想の受容と伝統思想の変容、清末中国と明治日本の思想連鎖、社会主義思想の伝播、20世紀初頭の在日中国知識人の思想と活動、清末民国初の教育思想、東西比較文明論などに学問的な興味を持っています。時代的には1898年の戊戌変法を前後する時期を扱い、最近では戊成変法後、日本に亡命・留学した中国知識人(梁啓超など)が、明治日本の学術をどのように理解し、中国の知識界に紹介したのかに着目し、東アジア近代における学問や知識の制度がどのように成立したのか、について論文を書きました。授業では、中国の近代思想を研究する際の学問的な方法論についてとくに留意し、みなさんと一緒に考えたいと思います。そのため日中の研究者が書いた日本語、中国語(あるいは英語)の研究論文を読み、討論します。また研究史料としては中国語の史料はもとより、日本語の史料も積極的に活用するように心がけ、中国近代の思想家や思想という研究対象に対して多面的なアプローチを心がけます。業績 ●「自由と功利──梁啓超の功利主義を中心に」村田雄二郎編『リベラリズムの中国』有志舎、2011年、102‒125頁 ●「第9章近現代」湯浅邦弘編『概説中国思想史』ミネルヴァ書房、2010年、189‒208頁 ●「近代中国における「文明」」鈴木貞美・劉建輝編『東アジア近代における概念と知の再編成』国際日本文化研究センター、2010年、131‒160頁研究内容・教育方針 20世紀初頭のドイツ文化を研究しています。この時代は、写真、映画や蓄音機といった新発明のメディアが登場し、大衆による大量消費社会が始まりました。また、政治的にはドイツ帝国が成立し、崩壊し、つかの間の共和国の後、ファシズム政権が誕生した転換期にあたります。 この時代はいわば現代文化の基盤を用意した時代です。その際生じた様々な文化現象の分析が目下の関心事です。たとえばドイツ表現主義映画に表象の変化を見たり、ベストセラーの教養本やナチ時代の円形劇場・巨大スタジアム建築などにイデオロギーを読み解いたりしています。水谷 謙太 講師[みずたにけんた]川尻 文彦 教授[かわじり ふみひこ]山本 順子 教授[やまもと じゅんこ]梶原 克教 教授[かじはら かつのり]平井 守 教授 [ひらい まもる]榎本 洋 准教授 [えのもと ひろし]

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