共に学び、みずから学を磨く──異なる価値観を結ぶ国際文化研究愛知県立大学大学院国際文化研究科案内 2023Aichi PrefecturAl university│Graduate School of International Cultural Studies 国際文化研究科は、人文社会科学の諸分野を包み込む、非常に守備範囲の広い大学院です。異なる価値観を結ぶ国際文化研究という表現から、本研究科が大事にしてきた自由闊達な学びの雰囲気を感じ取ってもらえればと思います。 研究室単位でプロジェクトを動かすことが多い理工系の大学院とは異なり、人文社会系では個人研究が基本となります。このため本研究科では、院生が各自の研究テーマを見定める段階から、多くの自由を与えています。研究室や指導教員の研究テーマに縛られることはありません。しかし、自由であることの裏返しとして、みずから選び取った学を成し遂げるだけの覚悟と独立心が求められます。研究者としての存在価値を自分で証明しなければならないというのは、けっして簡単なことではありません。試行錯誤の過程にこそ積極的な意義があると考え、研究者あるいは専門職業人としての自立をめざしてください。 本研究科の大きな特徴は、院生の自立を支えるためのヒューマンな仕組みを充実させているところにあります。自分が進める研究の意義を相対化し、多くの人びとに理解してもらうためには、共に学び、議論するプロセスが重要となります。国際文化研究の要であるコミュニケーションは、さまざまな言語による意思疎通であると同時に、研究者どうし、そして研究者と社会の繋がりや交流としての意味をもちます。そうした理解に立脚して、本研究科では、近接分野の教員・院生が集まる合同ゼミの取組みを推進すると同時に、英語高度専門職業人コースとコミュニティ通訳学コースという、異文化コミュニケーションに関わる2つの専門コースを設置しています。 この冊子を手にとられたみなさんが本研究科に進学し、大学院の仲間の一人として、共に学び、自らの学術を錬磨し、大きく成長してくれることを切に願っています。 愛知県立大学大学院国際文化研究科は、外国語学部と日本文化学部の2つの学部組織を基盤とする大学院です。本研究科は、国際文化専攻および日本文化専攻の2専攻から成り立っています。国際文化専攻は外国の言語・文化・社会や国際社会などに関する研究、日本文化専攻は日本語・国文学や日本史・地域社会などに関する研究を行っています。両専攻は、中心的な研究領域を異にしていますが、自文化と異文化の理解にもとづいてグローバルな多文化共生に貢献するという意味では、共通の基盤に立脚しています。少人数教育により研究者や専門職業人の養成をめざしていることも、両専攻に相通じる特徴です。1957年愛知県立女子大学発足(母体は愛知県立女子短期大学)1966年愛知県立大学発足1998年長久手キャンパスへ移転2002年大学院国際文化研究科博士後期課程設置2009年愛知県立大学と愛知県立看護大学が統合2015年国際文化専攻博士前期課程に英語高度専門職業人コースを設置2022年国際文化専攻博士前期課程にコミュニティ通訳学コースを設置大学院国際文化研究科設置大学院国際文化研究科に国際文化専攻と日本文化専攻を設置愛知県立大学大学院国際文化研究科長竹中克行沿革はじめに国際文化研究科の概要
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