愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2023
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■授業科目 ■専門・専攻領域 日本近世文学、中後期小説■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 日本近現代文学■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 日本古代史、日唐比較文化研究■最終学歴 ■学位 業績 ●「〈宮本武蔵もの〉実録の展開」(『読本研究新集』10、2018年) ●「曲亭馬琴と木村黙老の関係」(『日本文学研究ジャーナル』7、2018年) ●「木村黙老の蔵書目録改」(『近世文藝』110、2019年)業績 ●「歴史と文学のなかで─石川淳「森鴎外」における史伝評価」『日本近代文学』76、2007 ●「再生の季節─太宰治「富嶽百景」と表現主体の再生について」『日本近代文学』84、2011業績 ●(単著)『日本古代の医療制度』名著刊行会、1998年 ●(単著)『正倉院文書の世界』中央公論新社(中公新書)、2010年 ●(共著)〈日本の歴史〉08『古代天皇制を考える』講談社、2001年(講談社学術文庫、2009年) ●(単著)『清少納言と紫式部─和漢混淆の時代の宮の女房』山川出版社(日本史リブレット人、2015年)日本近世文学研究同志社大学大学院文学研究科国文学専攻 博士課程後期課程 修了博士(国文学)日本近代文学研究青山学院大学大学院文学研究科日本語・日本文学専攻 博士後期課程博士(文学)日本古代史研究/日本古代史研究特講お茶の水女子大学大学院人間文化研究科 博士課程単位取得退学東京大学 博士(文学)■授業科目 ■専門・専攻領域 日本古代文学、物語文学■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 日本中世史、ユーラシア世界の中の日本中世■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 社会学 地域・文化・観光・環境■最終学歴 ■学位 業績 ●『斎宮の文学史』翰林書房、2016年 ●「母を看取る后─『源氏物語』紫の上の臨終と明石の中宮─」(『むらさき』第52号,2015年12月) ●「龍に成る后─井上内親王をめぐる規範の攻防」の表現を中心に─」(『物語研究』第16号,2016年3月)業績 ●単著『日本中世仏教形成史論』(2007年、校倉書房) ●単著『日本中世仏教史料論』(2008年、吉川弘文館) ●単著『日本中世仏教と東アジア世界』(2012年、塙書房) ●単著『平安京と中世仏教』(2015年、吉川弘文館)業績 ●「地域社会の共同性の創出─徳島県の環境問題の経験から─」『ソシオロジ』43(3)、1999 ●「リゾート期における村の選択─湖西の事例から─」『観光と環境の社会学』新曜社、2003 ●「神仏分離と文化破壊─修験宗の現代的悲喜」『国家と宗教』(上)、2008 ●「原生林」の誕生─「自然」の社会的定義をめぐって─」『都市の憧れ、山村の戸惑い』晃洋書房、2017日本古代文学研究一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了博士(学術)日本中世史研究特講、日本中世史研究立命館大学大学院文学研究科史学専攻 博士課程後期課程修了博士(文学)日本社会研究京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学博士(文学)27研究内容・教育方針 研究内容:日本近世文学、特に曲亭馬琴を中心に近世中後期小説の生成について研究しています。また、近世前期に多く刊行された中国講史小説の翻訳〈通俗軍談〉の受容についても調査しています。近世の文藝は引用(本歌取りの手法やパロディを含む)が多く行われ、和漢の史実・説話・伝承・小説など様々な資料を用いて作品を描き出していきます。そこで、個々の具体的な事例を探り、作品がどのような過程を経て紡がれていくのか検証を加え、さらに、そのテクストを読んだ読者がどのように楽しむことが可能なのかを考察するという研究を行っています。 教育方針:学生が疑問に感じたこと、興味を持ったことを精緻に検証するとともに、その検証が研究史の流れの中でどのような位置づけになるのかを把握するという、ミクロな実証技術とマクロな視野を獲得できるよう指導をしていきます。研究内容・教育方針 研究内容:日本近代文学、特に昭和期の文学を中心的な課題としている。昭和期に活躍した小説家・石川淳の作品研究から出発し、現在は太宰治など同時代の他の小説家の作品も大きな研究対象としている。研究方法は対象作品とかかわる同時代言説の探索から行い、作品が発表された当時に持っていた批評性を明らかにする方法を採っている。これは文学作品の歴史性・社会性を明らかにすることでもあるが、作品に即したこうした具体的な研究の先に、文学作品という〈虚構〉が、現実社会に対して持ち得る力について考えることができればと思っている。そのため近年は、文学作品について現実的な規制・抑圧をかけてくる戦時下に発表された作品を中心に論文を発表している。 教育方針:具体的な作品に即した精緻な読解と、同時代言説の精査を基本作業として、作品の〈内〉と〈外〉から検討することを方針とする。そのうえで、学界にとって意味ある論文へと練り上げていくよう指導する。研究内容・教育方針 日本古代、7・8世紀~11世紀の制度史・文化史を研究している。主な研究の柱は、(1)日唐律令制の比較研究、(2)日本古代祭祀研究、(3)日本古代における漢籍の受容に関する研究、の3つである。(1)は医疾令(医療制度・医学教育)・假寧令(休暇制度)を中心に、(2)は祭祀制度と天皇制との関わりを、(3)では「書儀」と称される一種の百科全書的典籍の受容の問題を考究している。以上の他、日本古代の基本的文献の注釈(『続日本紀』『延喜式』『御堂関白記』、聖武天皇筆『雑集』、正倉院文書など)も行なっている。また県大赴任以来、機会を得て、東海地域の古代史研究も少しずつ続けている。教育方針としては、個々の学生の史料読解力、分析力を高めることができるよう手ほどきし、研究テーマに即して適切な先行研究を紹介し、その上で論理的な論文を完成させ、レフリーつきの学会誌に投稿することができるように指導したいと考えている。研究内容・教育方針 研究内容:平安時代の物語を中心とした文学研究。特に、文学に関わる皇族女性について幅広く分析している。中でも、皇族女性が祭祀の役割を担った「斎宮」というシステムについて深く研究しており、奈良時代から鎌倉時代までの斎宮および斎宮の登場する文学について扱う。斎宮制度は、皇族女性が都を離れて伊勢へ行き、祭祀というかたちで王権に関わるものである。物語の作り手や読み手、また斎宮自身の自己イメージにも耳を傾け、物語と現実の往還について考えている。 教育方針:表現にこだわった研究をすること、一方で表面にあらわれないものにも意識を向けることを求めたい。古典文学は、名もない人々の関わりの蓄積があって初めて現在に触れられるものである。そして、私たち研究者も名もない人々の一人となるかもしれない。文学の内外にあるそうした痕跡を忘れずに、そしてそこにあるテキストに対して真摯に向き合う研究者を育成していきたい。研究内容・教育方針 6世紀から13世紀の範囲を視野に、東アジア世界ないしユーラシア世界との連動で推移した日本列島の政治社会史の特徴を捉える一方法として、仏教史に着目している。特には10世紀から12世紀の歴史過程に、日本文化の枠組を強く規定した中世仏教が一旦成立したという仮説を抱き、実態解明を進めている。当面の課題は“日本中世における普遍思想の発見”についての歴史像を提示することである。歴史研究は、著しく主体的な知的営みであると思う。与えられた課題や指示された勉強は、自らの研究にはごく一部を占める助言に過ぎないと位置づけてほしい。真理探究の人間的精神、学問と先学への尊敬、史料に沈潜する知的忍耐力、骨身に染みた人生体験と研究活動との結びつけ、人間存在の本質的理由を問う姿勢、未来への価値理想に照らした過去への探究心、これらのことは自分の身を以て学び取るしかない。事実考証の自己目的化や、独断的結論を前提とする歴史の利用などではない、志(こころざし)に突き動かされた史実探究の実践を、授業方針としたい。研究内容・教育方針 地域社会の生活世界における社会文化的諸問題について研究を進めてきた。環境についての社会問題(生活環境改変とそれへの対応)から始まり、観光(観光開発やそれによる地域社会変容)や地域文化(伝統文化や民俗文化)などの関連する事項についてと研究対象の幅を拡げてきた。 地域社会研究にはいろいろな手法があるが、現場(フィールド)をたずね、そこから学ぶことが地域社会を知り、考える上で重要であるという立ち位置を確保しながら、どのような理解や思考が可能であるかを試行錯誤しながら共に考えてゆきたいと考えている。三宅 宏幸 准教授[みやけ ひろゆき]若松 伸哉 准教授[わかまつ しんや]丸山 裕美子 教授[まるやま ゆみこ]本橋 裕美 准教授[もとはし ひろみ]上川 通夫 教授[かみかわ みちお]井戸 聡 教授 [いど さとし]

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