愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2023
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■授業科目 ■専門・専攻領域 憲法学、比較法史イベロアメリカ法研究■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 人文地理学、地理思想史■最終学歴 ■学位 業績 ●『共和制憲法原理のなかの大統領中心主義─ペルーにおけるその限界と可能性─』(日本評論社、2013年) ●「〈異形〉の法の継受─スペイン領グラン・カナリア島の日本国憲法9条にふれて─」『名古屋大学 法政論集』第272号(2017年) ●「ペルー社会の『憲法化』と憲法裁判の可能性──21世紀ラテンアメリカの憲法状況を見定めるための一つの傾向」業績 ●『帝国日本と地政学:アジア・太平洋戦争期における地理学者の思想と実践』清文堂出版、2016 ●「日本における訳語「地政学」の定着過程に関する試論」『現代思想』45‒18、2017 ●「深圳における越境通学者の発生要因と現状」『愛知県立大学日本文化学部論集』12、2021日本法政治研究名古屋大学大学院法学研究科 法律・政治学専攻単位取得退学博士(法学)日本地域研究京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学博士(文学)■授業科目 ■専門・専攻領域 日本思想史、思想史文化理論■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 人文地理学、歴史地理学■最終学歴 ■学位 業績 ●「ナショナリズムと日本文化論─「文化」の境界を越えるために」2012 ●『「江戸」の批判的系譜学─ナショナリズムの思想史』ぺりかん社 2009 ●「日本ナショナリズム批判─帝国の時代の知の可能性として」『季刊日本思想史』71 2007業績 ●『古地図で楽しむ尾張』(共著)風媒社、2017年 ●『ネイチャー・アンド・ソサエティ研究 資源と生業の地理学』(共著)海青社、2013年 ●『歴史と環境─歴史地理学の可能性を探る』(共著)花書院、2012年日本思想史研究大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学修士日本地域史研究名古屋大学大学院環境学研究科 博士後期課程修了博士(地理学)28研究内容・教育方針 授業担当者は、イベリア半島や南米の国々を研究のフィールドに据え、法と政治の領域に跨る比較憲法学の見地から、大統領制あるいはその歴史的形態としての共和制を中心に研究を行ってきた。こうした比較研究は即座に日本研究へと直結するものではないが、外国研究から得られる相対的かつ比較的な知見は、日本の憲法政治の本質に肉薄するために必要不可欠な研究手法の一つであり、自らの研究においても、このことを常に意識してきた。本演習においては、こうした担当者の専門を最大限に活用しつつも、演習の主軸は日本の法や政治の基礎的知識の獲得に置かれている。いわゆる日本政治の枠組みを成す憲法の制定過程や戦後日本政治の特徴といった実態面と併せて、基礎的な研究力の習得を目指している。そして、受講者がこれまでにある程度の知識を得ていることがらについては、外国語文献を取り入れ精読することを試みるが、これは、対象の内在的把握を豊富にするものとして理解して欲しい。辻村みよ子責任編集『憲法研究』2号(2018年)研究内容・教育方針 研究内容:人文地理学、特に地理思想史の研究をしています。 最初は、戦前日本における地政学の受容と展開について研究していました。そこから徐々に関心が広がり、現在では〈近代日本の空間編成・空間認識〉をテーマとして研究を進めています。様々な地理的知(風景論、景観論、郷土研究、観光、探検・冒険、都市計画、国土計画、地政学など)が各時代と地域の文脈の中で果たした役割の検討を通じて、現代の私たちが生活する空間がいつどのように生み出されたかを明らかにしようとしています。 教育方針:「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。大学院に入学する人は、とにかく熱中できる何か好きなものがなくてはならないと思います。しかし好きなだけではダメで、それを〈研究〉として説得力のある形で発信するには、学問的な手続きを踏まなくてはなりません。大学院で身に付けるべきものは、そのノウハウだと思います。それを丁寧に指導していきます。研究内容・教育方針現在の関心:①東アジア、特に中国の戦争の記憶表象に関する日中比較研究のための、調査及び資料収集。②日本国内、また愛知県の戦争遺跡及び戦争記念館の調査。これらのことを通じて、ナショナリズムに関する、フィールドワークと思想的テクストとの交差点に立脚した日本の戦後の思想史的考察を目指している。教育方針:大学院の授業では、思想的テクストの一次資料を読み進めることを基本にします。近現代の思想史に関するものであれば、話し合って、洋の東西を問わず、できるだけ希望するもの、読み応えのあるものを取り上げていきます。研究内容・教育方針 近世・近代の産業を対象とし、地域の変容、様々な危機に対する産業従事者の対応について検討しています。これまで北海道鰊漁業を対象とし、漁獲量の激減に対する地域や人々の対応を、経営帳簿・漁夫名簿・日記等の史資料の分析や聞き取り調査をもとに検討してきました。また、織物業や農業についての研究を進めています。院生には、時間と空間の両視点から、地域を立体的に考えることができるよう指導していきたいと考えています。なお、日本には、その土地もしくは遠く離れた結びつきのある土地の歴史を伝える史資料が、各地に眠っています。それらを丁寧に読み解くことで、新たな事実の発見にもつながります。GISを用い、史資料から得られる情報を地図化し、分析することも一つの方法です。フィールドワークを重視し、各地に残っている史資料を探し、そこから見いだされる新たな地域像を、一緒に読み解いていきたいと思います。川畑 博昭 教授[かわばた ひろあき]柴田 陽一 准教授[しばた よういち]樋口 浩造 教授[ひぐち こうぞう]服部 亜由未 准教授[はっとり あゆみ]

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