愛知県立大学 大学院看護学研究科ガイド 2023
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■特別研究指導教員と研究テーマ・方法大原 良子 教授[研究テーマ]ウィメンズヘルスに関する研究/周産期の母児とその家族に対する支援/助産師教育・母性看護教育に関する研究[研究方法]ウィメンズヘルスに関する世界的な動向等を視野に入れ、健康な女性とその家族、健康障害を有する女性とその家族を対象とした調査研究及び介入研究を行います。質的研究・量的研究の両方の手法を用います。片岡 純 教授[研究テーマ]がん患者の看護に関する研究[研究方法]がん患者やその家族、ならびに看護を取り巻く現象を、質的研究方法あるいは調査法によって記述し、その結果を基に援助ケアシステム(介入プログラム等)を開発します。そして、援助ケアシステムの確立をめざした実証研究を行います。 私は本学の博士前期課程(CNSコース)修了後、がん看護専門看護師・がん放射線療法看護認定看護師として高度看護実践や研究に取り組む中で、エビデンスが乏しい放射線療法看護の研究を積み重ねるためには、研究能力をしっかり身につける必要があると実感しました。仕事と学業の両立を可能とする長期履修制度があり、自らのテーマを徹底的に納得いくまで探究していくことができると感じ、本学の博士後期課程に進学しました。 この1年は仕事をしながらコースワークと研究計画の準備に多忙でしたが、コースワークでは様々な専門性をもつ先生から看護に対する幅広い示唆を、研究では指導教員とのディスカッションを通して自らのテーマを徹底的に探究できるようサポートをいただき、とても充実した学生生活を送ることができました。今後も研究活動を通して研究能力を高め、徹底的に探究していく力を高めていけると確信しています。 将来は、がん放射線療法看護分野の研究を積み重ね、全国や世界の放射線療法看護の質清水 宣明 教授[研究テーマ]インフルエンザを含む自然災害に対する地域のセルフマネジメント力の育成に関する研究[研究方法]末端地域のインフルエンザ流行経過を質的および量的に分析し、有効な流行制御対策とその教育法を開発して実践し、評価します。その過程や成果を、自然災害における地域の健康維持のためのリスクおよびクライシスのセルフマネジメント力の育成に用います。可能な条件が整えば、医療機関の看護業務における感染制御にかかわる問題を抽出し、その原因と経過を分析して解決のための方策を導き出し、実践して評価します。服部 淳子 教授[研究テーマ]プレパレーションに関する研究/入院中の小児の適応過程に関する研究/小児の発達に関する研究/家族看護領域に関する研究[研究方法]健康な小児、疾患を有する小児、障害を有する小児およびその家族に必要なプレパレーションについて検討・開発し、その効果を検証します/入院中の小児および家族の適応過程について検討し、効果的な援助方法、介入方法を開発します/小児看護において活用可能な小児の情緒・社会的側面の発達を評価できるツールを開発します。深田 順子 教授[研究テーマ]周術期看護に関する研究/摂食嚥下リハビリテーション/がんリハビリテーションに関する研究[研究方法]周術期にある患者、摂食嚥下障害患者、がんリハビリテーションが必要な患者等とその家族に対し、主に量的な研究デザインを用いて、アセスメントツール、アウトカムツールの開発などをはじめとする援助ケアシステムを開発し、その効果の検証を行います。また、生理的指標をあわせて測定する実験研究を行います。博士後期課程古田 加代子 教授[研究テーマ]在宅高齢者の閉じこもりに関する研究/高齢者の介護予防に関する研究/地域保健活動に関する研究[研究方法]地域住民の健康状態および日常生活の自立状態とそれを取り巻く現象を、量的・質的研究デザインを用いて明らかにします。その結果を基に介入プログラムを開発し、準実験的な研究デザインを用いて、看護介入の成果を検証します。柳澤 理子 教授[研究テーマ]公衆衛生看護学、在宅看護学および国際看護学領域における以下のようなテーマを扱う。住民の保健行動と決定因子/住民の行動・意識等の測定ツールの開発/プロジェクト・事業の効果測定/地域や集団の健康課題に関する介入方法の開発[研究方法]分析疫学的調査研究及び地域における介入研究を中心とします。テーマによって、質的研究と量的研究を組み合わせたミックスメソッド(混合研究法)を用います。現場の課題解決につながる要因探索や新しい介入方法の開発を通して、住民の健康向上、看護の質向上をめざします。博士後期課程 日浅 友裕 さん博士後期課程看護実践の質の向上に貢献する優れた看護学基礎研究・応用研究をめざします

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