愛知県立大学 新大学誕生10周年・長久手移転20周年記念誌
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egasseM2.周年記念に寄せて周年記念事業実行委員会 委員長・副学長(総括)丸山 真司 愛知県立大学が長久手キャンパスに移転して20年、さらに愛知県立大学と愛知県立看護大学が統合して10年の「節目」の年を迎え、本学では2018〜2020年度の3ヶ年を周年記念事業(以下、記念事業)の年として、周年記念事業実行委員会を中心に様々な行事や事業を企画・実施しました。記念事業の発足にあたってテーマとして掲げたものは、大学を取り巻く厳しい状況の中で、この記念事業を通して愛知県立大学の魅力や底力(ポテンシャル)を学内外に向けてアピールすることであり、この記念事業を学生・教職員・同窓生とともに愛県大の継承―変革―発展へとつなげる「節目」として位置づけることでした。 主な記念事業として、まず最初に挙げられるのは、本学情報科学部の小栗宏次教授と「知の拠点あいち」他との共同研究による愛県大オリジナルあまざけ「愛riche」(あいりっしゅ)の開発・販売です。学生、教職員からの公募により「愛riche」という名称や、記念事業のキャッチコピー(「花ひらく 底力」・「I can do 愛県大」)が決まりました。さらに、キャッチコピーのロゴマークを愛知県立芸術大学の白木彰前学長がデザインしてくれました。これは、学生・教職員・県芸大が連携してともに創る記念事業の特徴が反映されたものです。 第二弾は、昨年度の大学祭期間中(2019年11月3日)に開催された「記念講演−記念式典−祝賀パーティー」をセットにした記念行事です。多様な学問を融合して新しい世界を切り拓いている神崎亮平教授(東京大学先端科学技術研究センター所長)の記念講演は、まさに「文理融合の知」「異文化交流の知」を創造して地域や社会に貢献できる大学を目指す本学の理念にフィットするものでした。続いて行われた記念式典及び同窓会主催の祝賀パーティーには愛知県知事、公立大学協会会長、大垣共立銀行会長、他大学の学長、元愛知県立大学学長、名誉教授、同窓生をはじめ多くの方がご臨席くださり、愛県大の伝統と可能性を発信することができました。 第三弾として、愛県大の学生・教職員に自分のいのちと同時に他者のいのちを守るための意識と知識と行動力を身につけてほしいと考え、「愛県大 災害弱者対策・支援プロジェクト」を立ち上げました。災害弱者(乳幼児、高齢者、傷病者、障害者(家族)、外国人など)を対象とすることは災害対策・支援の本質を捉えることにつながります。2019年度には防災訓練日に「災害・防災関連書籍・グッズ・写真」の展示や清水宣明教授(看護学部)による講演(「愛知の災害弱者のいのちを守る」)を行い、2月には名古屋市中川区と「子どものいのちを守るための災害対策事業協定」を締結しました。そして、2020年度の目玉行事として、本学の5学部長と県民が交流する「愛県大は災害にどう向き合えるか ー5学部からのアプローチー」というテーマのシンポジウム(11月1日)を実施しま8周年記念事業を振り返って―愛県大の継承・変革・発展―

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