egasseM全学同窓会 会長(文学部国文学科 卒業生)山下 達治 愛知県立大学長久手移転20周年・新大学発足10周年、まことにおめでとうございます。僭越でございますが、卒業生を代表してお祝いの言葉を申し上げます。 1995年に結成された全学同窓会は、大学の発展、拡充のありさまに目を見張りつつ伴走して参りました。もちろんその変化を喜びつつも、短期大学やⅡ部の廃止には複雑な思いもありました。そのようなことも含めて、状況の中で成長して行く大学への思いをますます大切にして参りたいと存じます。 ことに本年のコロナ禍での、大学関係者、学生諸君のご苦労を考えると卒業生としては、居ても立ってもいられないとの思いに駆られます。久冨木原学長の「ひとりの退学者も出さない」との強いご決意を伺い、全学同窓会としても在学生支援を可能な限り行うべきだとの考えに至りました。同窓会は、一義的には卒業生どうしの親睦交流が目的で存在しているものではありますが、同時に、必然的に、後輩たちに何をしてあげられるかという発想に及ぶべきものと考えております。 発足以来25年を経た全学同窓会の思い出の中で、印象に残るシーンは数々ありますが、屈指のひとつが、1998年3月30日の「長久手お引っ越し」の場面です。それまでの名古屋市瑞穂区高田町の旧キャンパスの片隅のお古のロッカーから始まった同窓会活動の拠点の移転です。敷地が旧キャンパスの10倍となった長久手キャンパスに迷子になりながらも、たどり着いた部屋は、文学部棟3階、その眺めの素晴らしかったこと。ただひたすら感激して、当時の森学長に感謝した役員一同でした。もっとも、その後残念ながら、実験・実習棟の地下に再移転して現在にいたっております。もっと残念なのは、そのときご一緒に記念撮影した役員のうちもう何人かは、鬼籍に入られてしまったことです。 愛知県立大学の発展をお祈りしつつ、全学同窓会も大学とともに年輪を重ねて行きたいと存じます。10年輪を重ねるということ
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