愛知県立大学 新大学誕生10周年・長久手移転20周年記念誌
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 愛知県は、南海トラフ地震による甚大な被害が予想されており、私たちは災害を身近の問題として捉え、自分のいのちと同時に他者のいのちを守るための意識と知識と行動力を身につける必要があります。そのような中で、乳幼児、高齢者、傷病者、障害者、外国人などいわゆる災害弱者に目を向けることは、災害の際に自分たちのいのちを守る方法や災害対策・支援の本質を捉えることにつながります。 『愛県大 災害弱者対策・支援プロジェクト』は、“「いのち」の学びと探究”という愛県大のビジョンを反映した①H棟地下通路②長久手キャンパス図書館教職員の防災意識を高めるため、H棟地下通路では、防災グッズ、パネル展示、図書館では、テーマに沿った図書の展示とあわせて、災害備蓄品の展示を行いました。活動であり、文系・理系・看護を含めた5つの学部から成る本学の特徴を活かし、愛知県の公立大学として災害弱者やその支援に関わる教育・研究・実践の底力を県民の皆様に発信すると同時に、さらに今後、災害弱者対策・支援に関わる研究・教育・実践の拠点になることを目指すものです。 この目的を達成するため、学内外に向けた様々な企画・活動を実施しました。 対策事業が開始しました。本学看護学部清水宣明教授が中心となり、名古屋市立正色保育園にて災害弱者対策モデルの実施検証を開始しており、「保育園を拠点とした防災対策モデル」を確立する予定です。 今後、両者が保有する情報、資源、研究成果等を用いて連携を深めることにより、災害対策活動を活性化させ、広く地域社会に貢献することを目指します。64愛県大 災害弱者対策・支援プロジェクト【事業】 「名古屋市中川区役所との災害対策事業協定締結」 2020年2月20日(木)、本学と名古屋市中川区役所が、子どものいのちを守るために、災害対策事業協定を締結しました。本協定に基づき、災害弱者を地震・津波による風水害から守る防災方法を確立するため、中川区役所が実施する「子どものいのちを守る子育て防災対策事業」の一環として、また本学「愛県大 災害弱者対策・支援プロジェクト」の一環として、保育園を拠点とした災害弱者【防災展示】「防災グッズからふりかえる日頃の防災意識」期 間:2019年11月13日(水)〜11月27日(水)場 所:長久手キャンパスH棟地下通路、同図書館【講演会】「愛知の災害弱者のいのちを守る」日 時:2019年11月20日(水)13:15〜14:30場 所:長久手キャンパスS201教室講演者:看護学部 清水宣明教授参加者:79名(学生61名、教職員18名)

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