愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2024
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aクラス最近の修士論文最近の修士論文 人やモノ・情報が簡単に国境を越えて移動する現代において、世界各地で社会の多文化化・多言語化が進んでおり、日本も例外ではない。本研究グループでは、社会言語学、言語教育学、異文化コミュニケーション、エスニシティ、多文化共生といった立場から、主に日本国内の多文化状況と言語にかかわるさまざまな現代的な課題を取り上げ、調査・分析を進める。 具体的には、地域社会とエスニック集団の動態、多文化共生施策の研究、コミュニティ通訳、情報保障、外国にルーツを持つ人びとへの日本語(学習)支援、などが課題となる。 本研究グループは、人・情報・資本が飛び交うグローバル世界の動態を明らかにし、環境・文化・社会が複合する人類の多様性を培うための研究実践に到達することを大きな目標としている。研究の方法論として、地理学、文化人類学、地域社会学など、フィールド調査に重きを置く現場主義を共有し、大学院合同ゼミ(「国際文化特殊演習(aクラス)」を運営している。また、国内外におけるフィールドワークに根ざした教育・研究を推進するため、調査実習やそのための教員間の情報交換などを活発に行っている。○外国人に対するヘイトスピーチ及びレイシャル・ハラスメントをめぐる判例の考察○多核型コンパクトシティとしてのサンティアゴ・デ・コンポステラ都市圏(スペイン)の特質─都市形態・機能分析より○Plan de Paisaje Sant Andreu de Palomar○関宿の町並み保存の変遷○多元的な「郷土」概念に存立する地方郷土研究団体―昭和戦前・戦中期における飛騨考古土俗学会を事例に○ウルグアイの“Comunidad Japonesa”にみる「日系社会」の一形態(2022)○ソフトウェア開発業における異文化摩擦:中国人エンジニアと日本人の対人コミュニケーションを中心に(2021)○ロシア語のSNSにおける新借用語の使用(2021)○異文化間教育の視点から見たホームステイプログラムのあり方:寮生活を送る留学生の週末滞在に着目して(2018)○顔文字の構成:インターネットにおける非言語コミュニケーションとしての顔文字(2017)○「非定型作品」から見る言語の芸術的機能(2017)○日本語における判断保留表現の真意を探るストラテジー:生命保険営業場面を事例として(2017)○地域社会の外国人自助組織が持つ役割:愛知県東浦町のフィリピン人自助組織 United Filipino Community in Higashiuraの事例から(2017)AICHI PREFECTURAL UNIVERSITY 代表:亀井伸孝08構成員国際文化専攻●亀井伸孝[文化人類学、アフリカ地域研究]●秋田貴美子[コミュニケーション学、日米文化]●奥野良知[近現代カタルーニャ史、カタルーニャ地域研究]●竹中克行[地理学、地中海都市・ランドスケープ研究]●谷口智子[宗教学、ラテンアメリカ地域研究]●エドガー・ライト・ポープ[民族音楽学、日本とアメリカのポピュラー音楽史]日本文化専攻●柴田陽一[人文地理学、地理思想史]●服部亜由未[人文地理学、歴史地理学]構成員国際文化専攻●東 弘子[日本語学、社会言語学]●糸魚川美樹[スペイン語学、社会言語学、医療通訳]●奥野良知[近現代カタルーニャ史・カタルーニャ地域研究]●小池康弘[ラテンアメリカ政治・外交、キューバ研究、国際協力論]●佐野直子[少数言語(オクシタン語)研究、社会言語学]●高橋慶治[キナウル語記述研究]●張 文菁[中国語圏の通俗小説、台湾文学、中国近現代文学]●月田尚美[言語学、形態論、台湾原住民諸語]●吉田理加[コミュニティ通訳研究、異文化コミュニケーション、言語人類学]代表:東弘子研究グループ多様性のフィールド学多文化社会と言語bクラス

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