愛知県立大学 Guide Book 2024
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DEPARTMENTOF JAPANESELANGUAGEANDLTERATURE1234 I伊藤彩乃さん国語国文学科愛知県立豊田西高等学校 出身1年生で国語学・国文学・漢文学という学問の全体像を把握し、2年生での基礎的な研究方法や知識の学びを経て、3年生で根拠となる資料に基づいた自身の論を形成するすべを学び、4年生で先行研究に対する新見解を論じた卒業論文を執筆する。「国文学実習」・「国語学実習」において国会図書館等での資料の収集の仕方を身につける他、実物に触れる機会を得る。特殊講義において著名な学者から直接、学問の手ほどきを受けることで、より専門的な研究について知る。演習において、先行研究の集め方、まとめ方、発表の仕方、議論の仕方を学ぶ。実際に自ら研究を実践することで、問題発見能力やそれを解決する能力を養う。愛県大を選んだ理由高校の時から漠然と文学に興味があり、けれどどの分野を学びたいのかまでは絞ることが出来ないでいた時に高校教諭から「日本文学を学ぶのであれば県大の図書館の蔵書はとても良い」と勧めを受けたことが県大の国文学科を選んだ理由の一つです。学科・専攻の特徴国語国文学科の授業は、日本語学、漢文学、様々な時代の日本文学の授業、どの授業を受けていても「学ぶこと全てが繋がっている」と感じるところが面白いです。文学作品や作家同士の影響は勿論その文学の媒体となる本やその出版、文字に関しての変遷や時代背景などに理解を深めることも重要な視点であることを実感できます。学生生活で一番の思い出、頑張ったこと研究発表の授業の発表資料作りの為に、図書館の閉館時間ギリギリまで同じ班の方と資料探し・資料の精査に徹していた経験がかなり思い出深いです。地道に資料をたどる作業の途方の無さに頭を抱えながら、先行研究があることの有難さをしみじみ感じていました。田中裕衣さん 名古屋市立高等学校 教諭 国語国文学科では、文学や言語に関する専門知識を基礎から学ぶことができます。また、3年次から本格的に取り組む研究では、先生方のきめ細やかなご指導のもと、「課題を発見し、解決する力」を身につけることができます。また、同じ志を持つ学友との出会いは一生の宝物です。研究や発表準備は決して簡単なものではありませんが、仲間と切磋琢磨しながら文学に没頭した日々は、私にとって何物にも代えがたい財産です。主なカリキュラム国文学史(上代・中古)、国文学史(中古・中世)、国文学史(中古・近世)、国文学史(近世・近代)、国語学概説、日本のことば・日本の文学、国文学基礎研究(上代)、国文学基礎研究(中古)、国文学基礎研究(中世)、国文学基礎研究(近世)、国文学基礎研究(近代)、国語学基礎研究、漢文学基礎研究、漢文学、日本文化学概論主なカリキュラム国文学概論、国語史、国文学実習、国語学実習、国文学特殊講義、国語学特殊講義、漢文学特殊講義、国文学基礎研究(上代)、国文学基礎研究(中古)、国文学基礎研究(中世)、国文学基礎研究(近世)、国文学基礎研究(近代)、国語学基礎研究、漢文学基礎研究主なカリキュラム国文学演習(上代)、国文学演習(中古)、国文学演習(中世)、国文学演習(近世)、国文学演習(近代)、国語学演習(文法・表現)、国語学演習(音韻・表記)、漢文学演習、国文学研究(上代)、国文学研究(中古)、国文学研究(中世)、国文学研究(近世)、国文学研究(近代)、国語学研究(文法・表現)、国語学研究(音韻・表記)、漢文学研究、国文学各論(中古)、国文学各論(中世)、国文学各論(近世)、国文学各論(近代)、国語学各論主なカリキュラム卒業論文演習、卒業論文、国文学演習(上代)、国文学演習(中古)、国文学演習(中世)、国文学演習(近世)、国文学演習(近代)、国語学演習(文法・表現)、国語学演習(音韻・表記)、漢文学演習、国文学研究(上代)、国文学研究(中古)、国文学研究(中世)、国文学研究(近世)、国文学研究(近代)、国語学研究(文法・表現)、国語学研究(音韻・表記)、漢文学研究どんな課外活動をしていますか課外活動については、自分は1年生の頃に大学生協の割引を利用して自動車教習学校に通い免許を取得したり、県大で開催される講演会に時々参加したりしていました。履修授業をきっかけとして参加することが多いですが、自分から興味をもって申し込むこともありました。最近では和装本作りの講座などが楽しかったです。卒業後の夢や目標現在は資格試験の勉強をして公務員就職を目指したり、民間企業への就職を目指したり、といった社会的自立を目標に立てています。どんな生き方をするにしろ、これまで学んできた文化や作品が受け継がれ残り続けることの貴さ、それらを守っていくために積み重ねられている努力を忘れずにいたいです。愛県大を希望する受験生へのメッセージ大学に入ってやりたいこと、学びたいことが決まっていればそれに越したことはありませんが、たとえ明確に決まっていなくても大学に入って授業を受ける中でさまざまに興味の先を伸ばしてくれる環境もある、と思ってじっくり自分の進路を選択してほしいです。334年間の学びの流れ県大LIVE 在学生・卒業生インタビュー国語学・国文学・漢文学の研究について大まかな全体像を把握する「日本のことば・日本の文学」でオムニバス形式の学科の専任教員全員の講義を受け、学科全体の概要を知る。文学史や国語史によって、歴史的な流れを知る。基礎研究によって、各学問固有の研究に関わる知識を得る。国語学・国文学・漢文学の各分野の研究方法と知識を得る専門的な講義や演習により、卒論を書くために必要な自分の意見を形成するすべを学ぶ4年間の集大成として卒業論文を執筆する卒論演習において、問いを立て、先行研究では論じられてこなかった新見解を、根拠となる資料を示しながら、自分の意見として述べ、さらに、それを他人にわかりやすく文章化することを学ぶ。高等学校教諭(国語)、中学校教諭(国語)や国税庁、愛知県庁、市役所、商社、銀行、流通等資料を収集し、文献を正確に読み、伝える力は、国語教員や公務員としてはもちろんのこと、さまざまな職場で活かされます。年次年次年次年次卒業後卒業生の声少人数のゼミで同じゼミ生と活発に意見を交わし合いながら先生方の手厚い指導を受けられることが魅力です。

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