愛知県立大学｜学長からのメッセージ人をつなぎ、 愛知・世界を結ぶ。 愛知県立大学は今年2023年に創立77周年を迎えます。本学は第2次世界大戦後の歴史と、ほぼ歩みを同じくし、多くの優秀な卒業生を送り出してきました。そして、現在、世界は再び大きく激しく変化しています。このような時代を私たちはどのように生きていけばいいのか、大学で学ぶことには、どのような意義があるのか、あらためて考えていかなければならないと思います。 そこで心に留めておきたい目標があります。それは「人をつなぎ、愛知・世界を結ぶ」ということです。グローバルな時代だからこそ、愛知に軸足を置きつつさまざまな地域の人々と顔の見えるつながりを持ち、世界の諸地域に発信し相互交流を深めることによって、より良い社会の創造に貢献するのです。 大学では、多彩な教養科目、専門科目を学び修得しますが、それを知識のための知識ではなく自分自身がどのように考え、どのように生きていくのかという思考へと深めていってほしいと思います。 みなさんは、将来の日本、未来の世界を担い、切り拓き、新たな歴史を創っていく存在です。大学ではそのための力を存分に養って戴きたいと思います。その際に最も大切なのは、みなさんひとりひとりが活き活きと輝いて活動していくことです。そうして初めて「人をつなぎ、愛知・世界を結ぶ」ことが可能になるのです。 なお、本学では「いのちの学びと探究」というテーマを掲げて、文系・理系・看護の５つの学部が連携して研究し、その成果を教育に活かすことを目指しています。看護はもちろんですが、文系も理系も共に、人間とは何か、人間が幸福に生きていくにはどうしたらいいかという命題に向きあっていきたいのです。そのために、一昨年度から新教養教育「県大世界あいち学」を開講しました。その中で、地域のこと、世界のこと、そして自己と他者の「いのち」を尊重することを学び探究します。これを基礎として「人をつなぎ、愛知・世界を結ぶ」ことによって、本学が目標としてきた３つのキーワード「知の拠点」「良質の研究・教育による社会への還元」「共生社会」という課題をさらに充実させ実現していきたいと考えています。 みなさんひとりひとりが本学から愛知県へ、日本各地へ、さらに世界の諸地域へと羽ばたいて「人をつなぎ、愛知・世界を結」んでいかれることを願ってやみません。在学中も卒業後も自分の信じる道へ勇気を持って飛び立ってください。たとえ、うまくいかないことがあっても、若いみなさんはまた立ち上がり、何度でも挑戦するしなやかさを持っています。そしてそれがみなさんをさらに強く大きく成長させるのです。 みなさんは入学したその瞬間から愛県大のあらたな歴史を刻んでいくのです。そのようなみなさんを心から歓迎し、応援し、その活躍に熱く期待しています。 02
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