Teacher Education Program for Teaching Japanese as a Second Language自ら学び取る力をやしなう2種類の日本語教育実習卒業生の 声国際関係学科2016年度卒業佐藤 遥 さん香港大学専業進修学院 日本語講師 本学では、外国語学部、日本文化学部、教育福祉学部の学生が、日本語教員課程を履修することができます。日本語そのものの知識や日本語の教え方はもちろん、地域の日本語教室での実習を通して、さまざまな多言語・多文化状況で必要となるコミュニケーション能力を身につけることができます。毎年20名程度が修了し、卒業後は、プロの日本語教師をはじめ、地方自治体や外国人と共に働く企業などで活躍しています。 日本語教員課程では、1年間の国内実習(必修)と海外の協定大学などで行う国外実習(選択)を開講しています。国内実習では、地域社会における外国人住民支援に関わる課題など、多文化共生社会の一員として必要な知識とともに、日本語学習支援の技能を身につけます。国外実習では、海外で日本語を学ぶ学習者を対象に、会話授業や文化紹介を行います。海外渡航が難しいときは、海外の大学で日本語を学ぶ学生にオンライン授業を企画・実施しています。このような協働経験を通して異なる背景を持つ学習者への対応のしかたを身につけることができます。実習の様子はfacebookページ「愛知県立大学日本語教育実習」@kendainihongoで配信されています。日本語教員課程では、仲間や先生方との関わりからたくさんのことを学びました。特にブラジル出身日系人の集住地域の一つ愛知県だからこそ、日本語教育実習の地域活動を通して取り組んだ課題は、リアルな実感を伴うものでした。columnSchool of Foreign Studies31ロシア・シベリア連邦大学にて日本語教員課程3
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