愛知県立大学 日本文化学部への招待
9/12

新教育プログラムは、歴史だけではなく、高校の地歴・公民、全科目の学びを深め、発展させることができる三つの視点とコースです。歴史に即した視点を学ぶ歴史文化学コース。現代社会を見据える視点を学ぶ社会文化学コース。世界の異文化と比較する視点を学ぶ比較文化学コース。三つのコースの科目を自由に選択しながら、徐々に自分の専門領域を見定めていくカリキュラムで、広い知識と探究力が身につきます。また、資料学では、古文書や絵図・地図等を扱いながら、現地調査を行ったり、外国語文献を読み解きます。実践的な演習をこなし、基礎的な研究能力を身につけます。9世界の中の日本の歴史・文化とは何かを考え、多角的な視点から私たちの世界を考える学科新教育プログラム “世界へ発信する歴文カリキュラム”が始動しますフィールドワーク歴史文化学科の授業は、大学構内にとどまるものではありません。多くの授業で、フィールドワークを取り入れています。自治体の協力を得て、古文書の調査をしたり、史跡をめビややぐったり、調査対象地を訪れてインタビューやアンケートをとったりして、学びを深めています。1年生の必修科目である「基礎演習」や2年生の「歴史資料学」「資料調査法」などでは、積極的にフィールドワークが行われています。新入生歓迎旅行歴史文化学科では、毎年初夏に、1泊2日の新入生歓迎旅行を実施しています。専門の教員の解説で、歴史遺産や地域文化を実地で学びます。同時に、新入生同士や、上級生・教員との親睦を深める機会になっています。資料調査の技法を学ぶ考古学にかかわる授業では、実際に遺跡の発掘調査で出土した考古遺物を手に取って、実測の原則や拓本の取り方などを学びます。また歴史学や歴史地理学の授業では、直接、古文書や典籍の原本にふれ、その扱い方を学びます。文化財レスキューの講座も設けており、災害にあった資料を救済する手段を実践的に学ぶなど、資料調査の基本的な技法を身につけることができます。学芸員になるために歴史文化学科の学生は、半数近くが学芸員資格を取得します。実際に学芸員として就職するのはとても難しいのですが、近年は大学院に進学した学生を中心に、地域の自治体に学芸員として採用されることも増えてきました。学芸員資格のための授業のうち、3・4年生で受講する「博物館実習(事前事後指導)」では、博物館のバックヤード見学を行ったり、キャンパスツアーを企画したり、図書館展示を構想したりしています。

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る