愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2025
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●「ベトナムにおける地方雇用機会と農村世帯の就業・家計構造:カントー市ハウザン河氾濫原の一農村における現状 ●“From invisible to visible: Brazilian female migrantsʼ occupational aspirations under the force of visibility in Japan”, Teke Lloyd, Armağan (ed.) Excˡusion︐ ɪncˡusion in ɪnternationaˡ Miɡration: Poʷer︐ ʀesistance︐ ɪdentity, London: Transnational Press London, pp.171‒181, 2019.■授業科目 ■専門・専攻領域 東南アジア社会経済論、地域研究(ベトナム)■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 ブラジル地域研究■最終学歴 ■学位 業績 ●『ベトナムにおける労働組合運動と労使関係の現状』東海大学出版部、2017年。 ●「高度経済成長下ベトナムにおける新しい労働者層の形成と展望:メコンデルタ地方都市における外資企業の事例か業績 ●“Aprendendo a maquiar as hierarquias: corpo ʻocidentalʼ e o ʻorientalʼ nos cursos de maquiagem da comunidade 中南米・新興国地域研究東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻 博士課程修了博士(学術)中南米・新興国地域研究上智大学大学院外国語学研究科地域研究専攻 博士後期課程修了博士(地域研究) ●単著『国民語が「つくられる」とき─ラオスの言語ナショナリズムとタイ語』風響社、2008年■授業科目 ■専門・専攻領域 東南アジア政治、東南アジア地域研究■最終学歴 ■学位 業績 ●単著『国民語の形成と国家建設─内戦期ラオスの言語ナショナリズム』風響社、2013年 ●共著 山田紀彦編『ラオスにおける国民国家建設─理想と現実』研究双書 no.595、アジア経済研究所、2011年(第4章中南米・新興国地域研究一橋大学大学院言語社会研究科博士後期課程修了博士(学術)24研究内容・教育方針 現在取り組んでいる研究課題は、高度経済成長過程にあるベトナムの農村において、どのような社会経済的構造変容が起きており、それが農村の就労構造にいかなる影響を与えているかを明らかにすることである。周辺のASEAN先発国(タイやインドネシアなど)だけでなく、日本が高度経済成長期に経験した農村における社会経済的変化とも比較しながら、経済成長によるドラスティックな変化のなかで、いかに安定的な地域社会が形成されうるのかということを通低する問題関心として研究をしている。学生には、既存のモデルや理論をあてはめて物事を表層的に理解するのではなく、自分で見聞きした具体的な情報や実態から出発し、自らの疑問をよく考え抜いたうえで物事を総合的に理解しようとする、深い洞察力と柔軟な思考を持ってもらえるようサポートしている。ら」荒神衣美編著『多層化するベトナム社会』(アジア経済研究所)所収、2018年。か」坂田正三編著『高度経済成長下のベトナム農業・農村発展』(アジア経済研究所)所収、2013年。研究内容・教育方針 昨年度よりブラジルの高齢者介護について研究をしています。それ以前は、日本とフランスでブラジル人移民女性のキャリア形成について研究を行っていました。その研究で高齢者介護に携わるブラジル人移民女性を多く知り、介護の担い手と受け手の間に築かれる関係性に興味を持ち、ブラジルでも、高齢の家族を介護するということがブラジルの家族の機能と成員間の関係に対してどのような変化をもたらしているのかを明らかにしたくなりました。どんな研究も、素朴ではあるけれども面白いと感じる疑問から始まります。学生の関心事を尊重し、学生がそれを問題化し論文として展開できるように指導することが、私の教育方針です。brasileira no Japão”, Cadernos Paɡu (63), pp.1‒19, 2021.研究内容・教育方針 例外なく多民族国家である東南アジア諸国においては、独立後、植民地的起源をもつ国境線のなかに含まれる多様な人々をどのようにして「国民」として統合していくかが共通の課題となりました。私はこれまで、主としてラオスを対象に、植民地時代~現在に至るまでの国民国家建設過程について言語ナショナリズムに焦点を当て、研究をおこなってきました。授業では、東南アジア諸国のエスニシティや国民統合に関する文献を取り上げ、複雑な民族構成のなかで、東南アジア各国がどのような政策のもとに国民統合を進めてきたのか、みなさんと議論し、考えていきたいと思っています。執筆)藤倉 哲郎 准教授[ふじくら てつろう]渡会 環 准教授 [わたらい たまき]矢野 順子 准教授[やの じゅんこ]

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