愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2025
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■授業科目 ■専門・専攻領域 漢文学、中国古典学、中国中世の学術■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 日本近世文学、書誌学、寓話・寓言■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 日本古代史、日唐比較文化研究■最終学歴 ■学位 業績 ●『漢書注釈書研究』(単著)(遊学社・2017年) ●『中国史書入門 現代語訳 隋書』(共著)(勉誠出版・2017年) ●『『朱子語類』訳注 巻八十四~八十六』(共著)(汲古書院・2014年)業績 ●「司馬江漢の『伊曽保物語』受容―「鳥、人に教化をする事」を中心に─」(『比較文学』63、2021年) ●「古活字版『伊曽保物語』の出版年代再考」(『国語国文』87‒7、2018年) ●「『伊曽保物語』版本系統の再検討―B系統古活字本の本文異同を中心に―」(『近世文芸』106、2017年)業績 ●(単著)『日本古代の医療制度』名著刊行会、1998年 ●(単著)『正倉院文書の世界』中央公論新社(中公新書)、2010年 ●(共著)〈日本の歴史〉08『古代天皇制を考える』講談社、2001年(講談社学術文庫、2009年) ●(単著)『清少納言と紫式部─和漢混淆の時代の宮の女房』山川出版社(日本史リブレット人、2015年)漢文学研究(文学・思想・史学)大東文化大学大学院文学研究科中国学専攻 博士課程後期課程 修了博士(中国学)日本近世文学研究 東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻 博士課程修了博士(学術)比較文化史研究、歴史地域研究特講(博士後期課程)お茶の水女子大学大学院人間文化研究科 博士課程単位取得退学博士(文学)(東京大学) ●単著「「昭和の大合併」における合併反対・分市運動と住民意識:長野県上伊那郡宮田村を事例に」(『日本史研究』、第■授業科目 ■専門・専攻領域 日本古代文学、物語文学■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 日本中世史、ユーラシア世界の中の日本中世■最終学歴 ■学位 ■授業科目 ■専門・専攻領域 日本近現代史、地方行政史■最終学歴 ■学位 業績 ●『斎宮の文学史』翰林書房、2016年 ●「母を看取る后─『源氏物語』紫の上の臨終と明石の中宮─」(『むらさき』第52号,2015年12月) ●「龍に成る后─井上内親王をめぐる規範の攻防」の表現を中心に─」(『物語研究』第16号,2016年3月)業績 ●単著『日本中世仏教形成史論』(2007年、校倉書房) ●単著『日本中世仏教史料論』(2008年、吉川弘文館) ●単著『日本中世仏教と東アジア世界』(2012年、塙書房) ●単著『平安京と中世仏教』(2015年、吉川弘文館)業績 ●単著『「昭和の大合併」と住民帰属意識』(九州大学出版会、2020年) ●単著「「宗教都市」天理市の誕生:その問題点と市町村合併史上の意味」(『史学雑誌』、第126編第8号、2017年、54~日本古代文学研究、語学文学研究特講(博士後期課程)一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了博士(学術)前近代歴史社会研究、歴史地域研究特講(博士後期課程)立命館大学大学院文学研究科史学専攻 博士課程後期課程修了博士(文学)近現代歴史社会研究九州大学大学院人文科学府歴史空間論専攻 博士後期課程単位取得退学博士(文学)27研究内容・教育方針 研究内容:中国・南北朝隋唐時代の学術について、(1)『漢書』注釈書の受容、(2)礼(主に服喪儀礼)に関する議論、(3)「家学」の発生と展開を中心に研究を進めている。(1)では『史記』三家注・『後漢書』李賢注・『文選』李善注といった注釈書や敦煌本の『漢書』注・日本に現存する旧抄本に引かれる旧来の『漢書』注釈と『漢書』顔師古注(現在最も標準的な『漢書』注釈)とを比較することで、顔師古注が旧来の注釈に取って代わって広く受容されるようになった理由について、(2)では礼に関する議論の分析を通じて当時における経書の受容について、(3)では礼学を家学とする一族を世代順に検討することで家学の実態についてそれぞれ考察している。 教育方針:漢文学(中国古典学及び日本漢学)を研究するために必要不可欠な、文学・史学・哲学(思想)・文献学に関する幅広い知識と原典(古典中国語)読解力を習得し、自身の研究成果を学会発表や学術論文によって公表できるよう指導する。研究内容 近世の散文文芸を主な研究対象としている。特に、近世日本におけるイソップ寓話の受容について研究している。イソップ寓話受容に関する文献資料を網羅的に調査収集しつつ、近世日本において西洋由来のイソップ寓話はなぜ求められ、どう読み継がれてきたかの問題について、当時の出版・書物文化および「文学」の観念の変化を踏まえながら、個々の受容例に即した分析を進めている。教育方針 一次資料を、それが書かれ読まれた時代に即して正確に読解できる力を身につけながら、様々なデジタルツールも有効に活用できるように指導したいと考えている。研究内容・教育方針 日本古代、7・8世紀~11世紀の制度史・文化史を研究している。主な研究の柱は、(1)日唐律令制の比較研究、(2)日本古代祭祀研究、(3)日本古代における漢籍の受容に関する研究、の3つである。(1)は医疾令(医療制度・医学教育)・假寧令(休暇制度)を中心に、(2)は祭祀制度と天皇制との関わりを、(3)では「書儀」と称される一種の百科全書的典籍の受容の問題を考究している。以上の他、日本古代の基本的文献の注釈(『続日本紀』『延喜式』『御堂関白記』、聖武天皇筆『雑集』、正倉院文書など)も行なっている。また県大赴任以来、機会を得て、東海地域の古代史研究も少しずつ続けている。教育方針としては、個々の学生の史料読解力、分析力を高めることができるよう手ほどきし、研究テーマに即して適切な先行研究を紹介し、その上で論理的な論文を完成させ、レフリーつきの学会誌に投稿することができるように指導したいと考えている。研究内容・教育方針 研究内容:平安時代の物語を中心とした文学研究。特に、文学に関わる皇族女性について幅広く分析している。中でも、皇族女性が祭祀の役割を担った「斎宮」というシステムについて深く研究しており、奈良時代から鎌倉時代までの斎宮および斎宮の登場する文学について扱う。斎宮制度は、皇族女性が都を離れて伊勢へ行き、祭祀というかたちで王権に関わるものである。物語の作り手や読み手、また斎宮自身の自己イメージにも耳を傾け、物語と現実の往還について考えている。 教育方針:表現にこだわった研究をすること、一方で表面にあらわれないものにも意識を向けることを求めたい。古典文学は、名もない人々の関わりの蓄積があって初めて現在に触れられるものである。そして、私たち研究者も名もない人々の一人となるかもしれない。文学の内外にあるそうした痕跡を忘れずに、そしてそこにあるテキストに対して真摯に向き合う研究者を育成していきたい。研究内容・教育方針 6世紀から13世紀の範囲を視野に、東アジア世界ないしユーラシア世界との連動で推移した日本列島の政治社会史の特徴を捉える一方法として、仏教史に着目している。特には10世紀から12世紀の歴史過程に、日本文化の枠組を強く規定した中世仏教が一旦成立したという仮説を抱き、実態解明を進めている。当面の課題は“日本中世における普遍思想の発見”についての歴史像を提示することである。歴史研究は、著しく主体的な知的営みであると思う。与えられた課題や指示された勉強は、自らの研究にはごく一部を占める助言に過ぎないと位置づけてほしい。真理探究の人間的精神、学問と先学への尊敬、史料に沈潜する知的忍耐力、骨身に染みた人生体験と研究活動との結びつけ、人間存在の本質的理由を問う姿勢、未来への価値理想に照らした過去への探究心、これらのことは自分の身を以て学び取るしかない。事実考証の自己目的化や、独断的結論を前提とする歴史の利用などではない、志(こころざし)に突き動かされた史実探究の実践を、授業方針としたい。研究内容・教育方針 近現代日本の市町村合併を中心に地方行政史の研究を行っている。1889年以来、日本が国策として「大合併」と呼ばれた市町村合併政策は、1889年の「明治の大合併」、1950年代の「昭和の大合併」、2000年代の「平成の大合併」である。その中から「昭和の大合併」を主な研究対象にしている。「昭和の大合併」を「戦後の改革の一環」として捉え、地域住民は合併計画にいかに反応したか、検討している。地域住民と地域行政の関係史の一角としても捉えられるであろう。 院ゼミでは専門書など近現代史の先行研究や著名人物の日記などの史料を読む。そして読んだ上残された課題や疑問点について議論している。また、院生の個人的な研究テーマについて報告する場も用意しており、先行研究や手がかりを紹介する。院生各自の探究心に沿った議論を展開させ、院生同士の議論を基礎に助言を積極的に与える。こうして院生の研究をよりいいものにしたい。76頁)636号、2015年、26~53頁)洲脇 武志 准教授[すわき たけし]李 澤珍 講師[い てくじん]丸山 裕美子 教授[まるやま ゆみこ]本橋 裕美 准教授[もとはし ひろみ]上川 通夫 教授[かみかわ みちお]Sven Kramer 准教授[クラーマー スベン]

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