愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2025
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 日本文化専攻  日本文化専攻は、右のような専門と研究分野から構成され、それぞれの分野に特化した授業科目を設置しています。と同時に、国際文化専攻と共通した科目を置くことによって、日本という地域社会にとどまらない学術的一般性・原理性が得られるようにしています。こうして、日本文化研究を質的にも総合的に深化させることを目指します。 博士後期課程では、前期課程で培った国際社会および日本社会に関する専門的知識と問題解決能力をより高度な次元で発揮し、大学・研究所で教育研究に携わる教職員、官公庁・企業等で活躍する専門職業人など、国際社会の第一線で活躍できる人材の養成を目指しています。言語文化文学思想研究歴史文化研究地域文化研究社会文化国際文化専攻  外国語によるコミュニケーション能力と外国語で書かれた資料を扱う能力を十全に備え、国際社会および地域社会の諸問題に精確に対応できる人材を育てます。併せて、特別コースとして、社会で求められる英語プロフェッショナルを養成する英語高度専門職業人コース、コミュニティ通訳分野の専門知識を有する通訳者やコーディネータ、研究者を養成するコミュニティ通訳学コースの2つが専攻内に置かれています。 日本文化専攻  グローバル社会を学術的に認識すると同時に、国際的な視野に立って自文化を深く掘り起こし、日本社会に生起する社会的・文化的諸問題を解決する能力のある人材を育てます。国際文化専攻  国際文化専攻は、右のような専門と研究分野から構成され、それぞれの分野の特性を生かした授業科目とともに日本文化専攻と共通した科目を置くことで、研究の原理的系統性と地域的包括性がともに得られるようにしています。世界の多くの地域、社会がカバーされており、国家・地域の区分にとらわれない国際的な視野のもと、共通のディシプリンで教育・研究が行われます。 2018年度より、修了要件となる最終課題については、「修士論文」「特定課題研究成果」のいずれかを選択できるようになりました。「修士論文」が学術の理論や体系の向上をめざす研究の成果物であるのに対して、「特定課題研究成果」では、地域社会の課題解決をめざした政策提案、言語教育等に関する教授法の開発、学術的価値の高い外国語資料・作品の翻訳・解説、考古・民俗資料等の発掘・分析など、学術の利用価値を高めることを目的とする研究に取り組むことができます。 国際文化専攻では、専門職業人を養成する特別コースを2つ設置しています。英語高度専門職業人コースでは、英語専修免許の取得に必要な授業科目をはじめ、学士課程で培った英語の言語知識及び運営能力をプロフェッショナルとして活躍できる閾にまで高め、洗練することのできる授業科目を配置しています。コミュニティ通訳学コースでは、医療・司法・教育・行政・福祉などの領域で日本語を母語としない人を言語面から支援するコミュニティ通訳学について、理論・実践両面から研究し、専門知識を有する通訳者やコミュニティ通訳分野のコーディネータ・研究者を養成します。言語文化文学文化研究国際社会研究地域社会研究社会文化02AICHI PREFECTURAL UNIVERSITY 専門研究分野言語研究専門研究分野言語研究養成する人材像 博士前期課程では、自文化と多文化共生に関する理解を基礎として、国際社会および地域社会で活躍できる人材の養成を目指しています。専攻ごとに次のような特色があります。博士前期課程 本研究科では、豊富なスタッフによって、グローバル化時代における国際社会および、地域社会の国際化に対応した高度な教育研究を展開しています。 研究指導については、「国際文化研究」または「日本文化研究」を担当する主指導教員と、副指導教員の2名による指導体制がとられます。加えて、学際的な研究グループによる研究活動(7〜9ページ参照)を通じて、他分野の教員からも広い視野に立ったアドバイスを得ることができます。博士後期課程 博士後期課程では、前期課程で培った人文社会科学分野での学際的な分析力と国際性に裏付けられた展開力という特色をさらに深め、グローバル化とローカルな動きが同時進行する世界と日本の趨勢に対応しながら、既存の学問的方法を超えるような、多面的で多様な視点をもって研究を進めます。教育課程の特色

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