2016年早稲田大学人間科学部2016年愛知県立大学大学院2018年愛知県立大学大学院2018年愛知県立大学大学院2018年瀬戸市教育委員会学校教育課スクールソーシャルワーカー2021年早稲田大学総合研究機構2022年愛知県立大学大学院〈プロフィール〉2003年愛知県立大学外国語学部スペイン語学科卒業2003年スペイン移住(2009年帰国)2010年公立高等学校スペイン語母語支援員、2014年愛知県教育委員会尾張教育事務所スペイン語2020年愛知県立大学大学院2023年愛知県立大学大学院2023年愛知県立大学大学院早稲田大学総合研究機構社会的養育研究所健康福祉科学科入学健康福祉科学科卒業人間発達学研究科博士前期課程入学人間発達学研究科博士前期課程修了人間発達学研究科博士後期課程入学社会的養育研究所研究助手人間発達学研究科博士後期課程単位取得退学スペイン語通訳(入国管理局、名古屋刑務所、弁護士会など)語学相談員(2022年まで)人間発達学研究科博士前期課程入学人間発達学研究科博士前期課程修了人間発達学研究科博士後期課程入学私は、大学で社会福祉を学んでいた際に、スクールソーシャルワーカー(以下、SSW)という仕事に出会いました。きっかけは、当時SSWの方が運営していた子どもの居場所でボランティアをした事です。主に不登校の子どもが夕方から集まり、たわいもない話をしたり時々勉強をしたりと自由な過ごし方が印象的でした。子どもと話す中で、学校の生きづらさや社会の閉塞感に共感したことを覚えています。そういった子どもが安心して生活できる社会や学校を作るための仕事として、SSWに可能性を感じています。SSWは、不登校や貧困、いじめ、児童虐待など様々な課題を抱える子どもへ、その権利を尊重し、より良い生活を保障することが役割です。学生だった当時、実際にSSWをしている方も少なく、具体的なイメージが持てずにいたこともあり、より学びを深めたいと大学院進学を考えました。本研究科は、「教育」「福祉」どちらの専門の先生もいらっしゃり、SSWを深く学ぶことに最適と考えました。私は他大学からの進学となり不安もありましたが、大学院説明会にて自身の疑問に率直にお答え頂いたことも進学を決めた後押しとなりました。日本に帰国後、スペイン語の通訳として様々な場所で働いてきました。その中で知り合ったのが、親子であるのに共通して理解できる言語がないという家庭でした。私自身もスペイン語と日本語で子育てをしていたため、自分事と重なり、母語・継承語教育に関心を持ち勉強し始めました。その後、小、中、高校で外国につながる子どもたちの学校生活や勉強を支援する語学相談員の仕事に就き、母語・継承語(親の母語であり、子どもにとっては親から継承する言葉)の保持・育成の大切さを学校現場で伝えてきました。一方で、瀬戸市でスペイン語圏につながりのある子どもたちに継承スペイン語を教える教室を仲間と立ち上げました。その際に、対象となる子どもたちの、言語的・認知的発達、心理などの分野について学ぶ必要性を感じました。また、子どもの文脈に沿ってどのように継承語を教えるのか、カリキュラムや教材はどのようなものが効果的なのかなど教育方法についても興味をもち、「発達」「心理」「教育」などを複合的に学べる本研究科への進学を大学院への進学はチャレンジでしたが、自分の知りたいことに全力で答えて下さる先生方にご指導頂き、人生の貴重な時間となりました。自分自身の視野を大きく広げることは学部以上の経験でした。■研究科の魅力本研究科の魅力は、丁寧で密な指導を受けられることと思います。学部とは異なり、大学院は授業も少人数となります。一方的な話を聞くことよりも自分の調べたこと、興味関心を先生方と話し合い、主体的な姿勢が求められます。また、社会人の学生も多く、多彩な学生とゼミや研究会で意見交換することができました。時には他県への調査研究に同行させていただき、先進的な事例を生で見る経験もさせて頂きました。この研究科には本気で学び、夢中で興味関心を追いかけるチャンスがたくさんあります。その環境も整っているので、ぜひ一歩踏み出す勇気を持って頂ければと思います。決めました。現在は、子どもたちに継承語の力、特に読み書きの力を育成する方法について、先駆的なバイリンガル教育を行っているアメリカの言語教育に焦点を当てて研究しています。この研究科の魅力は、なんといっても先生方の社会人学生に対する理解があることです。本研究科は、社会人のために、夜間開講の授業や長期履修制度がありますので、家庭や仕事と両立しながら研究をすすめることができます。私も仕事、2人の子育てをしつつ研究を行ってきました。もう1つの魅力は、幅広い職場で活躍する社会人学生の多さです。それぞれの現場の声や経験からの知見を得ることで、自分の視野をひろげることができます。また、仕事との両立で悩んでいても、同じような環境で頑張っている仲間がいることは励みになります。子育てや仕事で大学院の進学を悩んでいる方は、一度本研究科の説明会に参加してみてはどうでしょうか。中村豪志〈プロフィール〉2012年早稲田大学人間科学部金箱亜希■大学院進学の動機■大学院進学の動機■研究科の魅力12GRADUATE SCHOOL OF HUMAN DEVELOPMENT
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