コミュニティ通訳学コース 大学院国際文化研究科 国際文化専攻 Graduate School of International Cultural Studies 医療、司法、教育、行政、福祉等の領域を実践の場とし、高い言語運用能力と専門的な知識が求められるコミュニティ通訳について、理論と実践の両面から研究することを目的とします。ポルトガル語、スペイン語、中国語、英語をコア言語とし、医療、司法、教育、行政、福祉等の分野をカバーする講義・演習(実務家が一部担当)、外部機関等との連携による通訳実習、人間発達学研究科および看護学研究科との連携科目等を含むカリキュラムを通して、専門知識を有するコミュニティ通訳者やコミュニティ通訳分野のコーディネーター・研究者を養成します。 日本で生活する外国籍住民は2024年6月現在359万人。愛知県には32 万人が暮らしており、この数は東京都(70万人)に次いで第2位です。役所、病院、学校、警察、雇用相談や法律相談など、様々な現場で多言語対応が求められています。コミュニティ通訳には、語学力のみならず関連分野の知識や高い倫理観が求められます。外国語学部では、専攻言語の学びだけでなく、学部共通科目として「コミュニティ通訳論」や「異文化コミュニケーション」などの授業も開講されていますが、より高度な専門性を身につけ社会に貢献したい人は、大学院国際文化研究科コミュニティ通訳学コースへ進学し、専門性のある通訳者を目指すことができます。本コースは令和6年度に文部科学省の人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業に「多言語多文化社会で必要とされるコミュニケーションデザイン能力を有する専門職人材の共同育成」というプログラムで採択され、海外連携大学院との連携教育やAI・機械翻訳・遠隔通訳の活用など、新たな学びの強化を進めています。Community Interpreting Studies Course高まる「コミュニティ通訳者」の社会的ニーズと大学院進学の意義52救命救急講習における多言語通訳の実習通訳実習:同時通訳(日・中)を行う大学院生
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