愛知県立大学 外国語学部 ハンドブック
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根愛知県知事は西独ハイデルベルク大学の視察を経て、県の芸術文化の進展のために愛知県立芸術大学(県芸)を設置し、学生増加への対応、産業貿易の振興のために県女を共学の愛知県立大学(県大)とし、従来の文学部に加えて外国語学部・同第二部(夜間部)を設置するとの構想を県議会で打ち出し、それが昭和41年(1966年)に実現した。県大外国語学部・同第二部には英米学科、フランス学科が設けられ、昭和43 年(1968年)にはスペイン学科(昼間部のみ)が増設された。平成 10年(1998年)、キャンパスが名古屋市瑞穂区高田町から愛知郡長久手町大字熊張字□ケ□間に移転するに際し、外国語学部にはドイツ学科、中国学科が増設され、全学科が昼夜開講制になった。平成 21 年(2009年)、県大と愛知県立看護大学とが統合される際、県大外国語学部ではフランス学科、スペイン学科、ドイツ学科がヨーロッパ学科フランス語圏専攻、スペイン語圏専攻、ドイツ語圏専攻に改組され、新たに国際関係学科が増設され、文学部英文学科が外国語学部英米学科に合流した。令和5年(2023年)、スペイン語圏専攻はスペイン・ポルトガル語圏専攻へと拡充された。 愛知県立大学外国語学部の伝統は、第一に外国研究学部という性格にある。語学学習が重要なのは勿論だが、獲得した語学能力を用いたその語圏の研究まで行うのが、県大外語の教育目標である。このため学科専攻名は、外国語学部で一般的な「〇〇語学科」ではなく、「〇〇学科」、「〇〇語圏専攻」であり、卒業で授与される学位は「学士(外国研究)」である。教員の研究者としての専門分野も言語学・言語教育学のみならず、文学、文化論、経済学、政治学、歴史学、社会学、法学など多岐に亙っている。教員も学生も研究者であり、学業の締め括りとしての卒業論文は、全ての学科専攻において必修となっている。 県大外語の第二の伝統は、少人数教育にある。学部の入学定員は340人だが、学部の教員は77人である(令和6年4月1日現在)。ということは、教員一人当たりの担当学生は5愛知県立大学高田町キャンパス(創立 20 周年記念絵葉書)

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