新教育プログラムは、歴史だけではなく、高校の地歴・公民、全科目の学びを深め、発展させることができる三つの視点とコースです。歴史に即した視点を学ぶ歴史文化学コース。現代社会を見据える視点を学ぶ社会文化学コース。世界の異文化と比較する視点を学ぶ比較文化学コース。三つのコースの科目を自由に選択しながら、徐々に自分の専門領域を見定めていくカリキュラムで、広い知識と探究力が身につきます。また、資料学では、古文書や絵図・地図等を扱いながら、現地調査を行ったり、外国語文献を読み解きます。実践的な演習をこなし、基礎的な研究能力を身につけます。世界の中の日本の歴史・文化とは何かを考え、多角的な視点から私たちの世界を考える学科フィールドワーク新入生歓迎旅行資料調査の技法を学ぶ学芸員になるために新教育プログラム “世界へ発信する歴文カリキュラム”が始動しますビ やビ やぐったり、調査対象地を訪れてインタビューや歴 史 文化学 科では、毎 年 初夏に、1泊2日の新入生歓迎旅行を実施しています。専門の教員の解説で、歴史 遺 産や地域 文化を実地で学びます。同時に、新入生同士や、上級生・教員との親睦を深める機会になっています。歴 史 文化 学 科 の 授 業は、大 学 構内にとどまるものではありません。多くの授業で、フィールドワークを取り入れています。自治体の協力を得て、古 文 書 の 調 査 をしたり、史 跡 をめアンケートをとったりして、学びを深めています。1年生の必 修 科目である「基礎演習」や2年生の「歴史資料学」「資料調査法」などでは、積極的にフィールドワークが行われています。考古学にかかわる授業では、実際に遺跡の発掘調査で出土した考古遺物を手に取って、実測の原則や拓本の取り方などを学びます。また歴史学や歴史地理学の授業では、直接、古文書や典籍の原本にふれ、その扱い方を学びます。文化財レスキュー の 講 座も設 け ており、災 害 にあった資 料を救 済する手段を実 践 的に学 ぶなど、資 料 調 査 の 基 本 的な技 法を身につけることができます。歴史文化学科の学生は、半数 近くが学芸員資格を取得します。実際に学芸員として就職するのはとても難しいのですが、近年は大 学 院に進学した学 生を中心に、地 域の自治 体に学 芸員として採用されることも増えてきました。学芸員資格のための授 業のうち、3・4年生で受講する「博物 館 実習(事 前 事 後 指 導)」では、博 物 館のバックヤード見学を行ったり、キャンパスツアーを企画したり、図書館展示を構想したりしています。9
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