愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2026
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●ʻIndirect Translation Proposed as a Tool of Triangular Intercultural Communication ︲ The Case of Japanese Literature in Vietnamʼ in Lavinia Heller , Tomasz Rozmysłowicz eds., Transˡation und interkuˡtureˡˡe Koⅿⅿunikation ╱ Transˡation and ɪntercuˡturaˡ Coⅿⅿunication (2019), Frank & Timme, Germany. ●「ベトナムにおける日本文学の重訳─歴史的背景と異文化要素の翻訳」『通学翻訳研究』、日本通訳翻訳学会、第13号、 2013年。 ●木内翔「1870年代前半のイギリスにおける第一ヴァチカン公会議の受容過程の検討:ジョン・ヘンリ・ニューマンとジャーナリズム」(『カトリック神学会誌』第34号、2023 年) ●木内翔「定期刊行物と神学論争:Tʰe  ʀaⅿbˡer におけるリベラル・カトリックの急進化の研究」(『ピューリタニズム研究』第17号、2023年)■授業科目 ■専門・専攻領域 イギリス近代史、キリスト教史■最終学歴 ■学位 研究内容・教育方針 19世紀イギリスのカトリック教会史を中心に研究をしています。特に、イングランド国教会からカトリック教会へと移動した改宗知識人の思想と、それらの改宗者が、定期刊行物(季刊誌や新聞などのメディア)を用いて展開した言論活動を分析の対象としています。19世紀後半はカトリック教会が、近代諸科学や自由主義に対して強い警戒心を示し、その「反近代的」姿勢がヨーロッパ各地で批判を浴び、反カトリック的な言説が広まった時期でした。私は、その時期に発布された教皇の回勅や公会議文書などの「公式の」文書が、世俗の言論空間でどのように受容され、受容過程で生成された(誤解も含めた)言説が、どのような社会的機能を持ち、イギリスの世論形成や反カトリック的な社会運動を規定したのかという問題に重点を置いて研究を進めています。その意味で、私が行っているのは、狭義の教理史、思想史研究ではなく、受容史研究であり、宗教的言説の社会史研究であると考えています。 指導に際しては、先行研究の整理や一次史料の探し方・読み方などの基礎的なスキルを身に着けることを重視しつつ、対話を繰り返しながら論文完成のためのお手伝いがができたらと考えています。業績AICHI PREFECTURAL UNIVERSITY ■最終学歴 ■学位 研究内容・教育方針 大学院在学中は、翻訳が異文化間の橋渡しとして果たしてきた役割を探究した。日本の多文化共生の現場において、司法・医療・教育分野での通訳支援を通じて、地域外国人住民と行政・専門機関との間をつなぐ文化仲介者としての通訳実践と、その教育にも取り組んでいる。現在は、文部科学省「人文・社会科学系ネットワーク型大学院構築事業─多言語多文化社会で必要とされるコミュニケーションデザイン能力を有する専門職人材の共同育成─」のコーディネーター・特任教員を務めている。 研究テーマは、翻訳と通訳の理論的・実践的な関係性、および多言語・多文化社会における翻訳者・通訳者の文化仲介的役割に関するものである。 教育においては、理論と実践の往還を通じて、語学力や技術の運用力だけでなく、異文化・社会的文脈を踏まえて翻訳・通訳を行う力を備えたコミュニティ通訳者・翻訳者の育成を重視している。業績コミュニティ通訳翻訳演習・実習(日越間)■授業科目 ■専門・専攻領域 翻訳・通訳の研究、コミュニティ通訳翻訳、 日越言語文化比較神戸大学大学院国際文化学研究科 グローバル文化専攻 言語コミュニケーション論コース 博士後期課程修了博士(学術)英米歴史社会研究南山大学大学院人間文化研究科 宗教思想専攻博士後期課程修了博士(宗教思想)24Nguyen Thanh Tam 准教授 [グェン タン タム]木内 翔 講師[きうち しょう]

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