愛知県立大学大学院 国際文化研究科 2026
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2024年度の報告テーマ近年の報告テーマ2024年度の報告テーマ(抜粋)  国際文化研究科では、大学院合同ゼミ(正式科目名は「国際文化特殊演習」)を開くことで院生に対する研究指導の効果を高めるとともに、院生どうしが学問的に刺激し合う研究活動の場づくりを進めています。この合同ゼミの枠組みで、現在、フィールド系を中心とする人文・社会科学の分野、多文化状況と言語に関わる現代的な課題を研究する分野、文献史学の研究課題を史学史に照らして考える分野、「マイノリ 本合同ゼミの中心は、博士前期課程院生の研究発表である。定期的に報告することで修士論文提出に向けた作業を着実に進めるとともに、報告後の活発な質疑応答から有益な助言やヒントが得られるようになっている。また、博士後期課程院生や本研究科の教員、関連分野の学外研究者などの報告を聞き、議論を通じて学ぶことができる。 本合同ゼミでは、月2回のペースで研究発表を行っており、さまざまなテーマを通じて、積極的な議論がなされている。履修する大学院生3名に加え修士論文執筆予定の大学院生、複数の教員や院生もオブザーバ参加して研究会形式で開催している。 また、年に数回、協定大学の東海大学(台湾) ともオンラインで合同開催している。 本合同ゼミは、文献・考古・美術・思想などを素材に、時代と 地域を 問わない対象を 扱っている。博士前期課程院生の研究発表を中心に、博士後期課程院生や本研究科の教員、関連分野の学外研究者などの報告を聞き、議論を通じて学ぶことができる。研究会形式で共同討議し、特に大学院生の研究・運営面での主体性が発揮されている。ティと言語・国家・社会」に関係する諸テーマを考察する分野、コミュニティ通訳学の研究方法を検討するグループの計5クラスが開講されています。 大学院合同ゼミの運営を担っているのは、近接する分野の教員・院生が集まる研究グループです。カリキュラム表の研究分野区分とは違って、研究の目的意識や中核的テーマで結ばれているのが研究グループの特徴です。06 AICHI PREFECTURAL UNIVERSITY ⿟ 戦後復興期に建設された「岡ビル百貨店」の特徴と暮らし⿟ 町の継承過程の研究:修士論文構想発表⿟ 道しるべからみる地理的認識⿟バルセロナにおける街路・広場の命名⿟ナマハゲの観光資源化に関する調査計画⿟カポエイラ・アンゴーラの伝統継承とその真正性の議論⿟ なぜ中国では MeToo 運動が広がらなかったのか⿟ 中国近代思想における康有為の托古改制の思想に関する研究: ⿟ 創造産業における情熱搾取:日本のデジタルゲーム産業の事例を踏まえて⿟マーストリヒト条約交渉過程における西欧同盟の位置付けについての研究⿟ 武力紛争における主権免除の国際法⿟ 日本語オノマトペと中国語オノマトペにおける振る舞いの差異⿟ 経験談から読み解くアドホック通訳のアイデンティティ⿟ 災害時における通訳・翻訳コーディネーターの役割⿟ 判決文にあらわれる日本語のオノマトペ⿟ 403地震における多言語支援⿟ コロナ禍における台湾での多言語支援⿟ 相談通訳者のストレス体験とセルフケア⿟ ウィトゲンシュタイン「言語ゲーム」の日常生活での検証⿟ ウズベキスタンにおける公的通訳制度の基礎調査─コミュニティ通訳の位置づけと役割─⿟ 宋詞における数詞の使用に関する考察⿟ The Tale of Genji における登場人物の呼称について⿟ 日本古代の神宝について⿟ 古代の日本と漢籍⿟ 中世たて花の思想⿟ 熊野権現の成立と院政期熊野詣⿟ 東海道沿いの道しるべ⿟ 近代の旅行案内書にみる北海道⿟カローシュティー文字の考古学:文字資料の研究における考古学的分析の試み中国と日本の立憲君主思想や復古思想との比較を兼ねて大学院合同ゼミ(国際文化特殊演習)運営の中心となる研究グループ多様性のフィールド学 ➔ p. 07運営の中心となる研究グループ多文化社会と言語 ➔ p. 08 運営の中心となる研究グループ歴史学の潮流 ➔ p. 08クラスクラスクラス対象分野  フィールド系を中心とする人文・社会科学の分野 (地理学、人類学、社会学、政治経済学など)対象分野対象分野 歴史学を中心とする人文社会科学の分野 社会言語学、言語教育学、通訳学、 異文化コミュニケーション、エスニシティ、多文化共生大学院合同ゼミと研究グループ

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