愛知県立大学 学報 vol.1
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|イベント情報|11/26(日)10:00~16:00 第79回キッズパークキッズパークは、キャンパス内に子どもたち遊びの場を作り楽しんでもらうこと目的として、学生サークル「子どものひろば」が企画・運営し、年2回開催しています。会場では約100名の学生が、お化け屋敷や工作体験、室内遊びなど、子どもに楽しんでもらう企画を準備します。実施内容等の詳細は決まり次第、大学HPに掲載します。|イベント&コラム|9編集後記 「愛知県立大学学報」創刊号をお届けいたします。「学報」の名称には、かつて本学が発行しておりました同名の冊子への思い、そして、時を経ても褪せない普遍性への思いを込めました。 大学が「人を育てるところ」であることは言を俟ちません。では、その大学はいったいどのような人たちで出来上がっているのか、今号は昨年創立70年の節目を迎えた本学の「人と歴史」をテーマとし、できるだけ多くの人をご紹介することにいたしました。その多彩な眼差しを温かに写し出してくれたのは、本学写真部の長谷川奈央さん(日本文化学部2年)と、野秋綾花さん(外国語学部2年)です。 愛知県立大学の持つ豊かな表情を、これからもお伝えして参ります。広報委員会委員長 宮崎 真素美第20回県大祭開催2017年11月3日(金)~5日(日) 今年で20年目という節目の年になります。11月最初の週末は、ぜひ長久手市へ足を運び、愛知県立大学へ寄ってみてはいかがでしょうか。県大祭実行委員会の学生が主体となり、地元の住民や企業と協力して皆様を歓迎いたします。当日、直接会場までお越しください。学術講演会 「不安ト生」2017年10月21日(土) 人間が根源的に抱える「不安」を見つめ、現代における「生」の諸相をあぶり出すため、演劇を通じて問いかけていく「不安ト生」。演出家の真壁茂夫氏をお迎えして、小作品の上演やトークショーを行います。申し込み希望の方は大学HP、もしくは研究支援・地域連携課〈TEL:0561-76-8843〉へ。公開講座「地域から国民国家を問い直す」2017年10月28日、11月11日、11月25日、12月9日(いずれも土) ウイグル、スコットランド、北アイルランド、バスク、カタルーニャ、沖縄。1つの「国民=民族」と1つの国家語しか認めない1つの「国家」の下から、複数の「国民=民族」へ移行する可能性の有無や、自決権などについて考えていきます。申し込み希望の方は大学HP、もしくは研究支援・地域連携課〈TEL:0561-76-8843〉へ。こかげものがたり樹影譚~同窓会のコト~愛知県立大学全学同窓会 会長 山下達治 大学の南門から入ると、守衛所を過ぎた所に数本の楠が大きな木陰をつくっています。そこに私は佇んでいます。ラ・プリマヴェーラという名前(日本語では「春」ですけど)をもらって。私は10年前からここにいますが、楠は20年前にここに来ました。この4本の大楠は、かつて名古屋市瑞穂区高田町の旧キャンパスの図書館を覆うように亭々たる影を落としていたのです。葉擦れの音は、あの図書館に学んだ多くの人々の青春の夢を今も伝えています。私の耳に届いた、その囁きのうちのいくつかをお話ししてみましょうか、問わず語りに。 去年の秋、大学では創立70周年が祝われました。1947年に愛知県立女子専門学校が名古屋市東区に開学した記憶が、つかの間よみがえりました。誕生の場所は、西二葉町といい(現在は白壁二丁目)、今は県立明和高校になっています。江戸時代は成瀬家の中屋敷があり、名古屋城の東大手門の前でした。明治から昭和にかけて愛知一中や名古屋帝国大学の校地となっていました。その後、県立旭丘高校に同居した期間を経て、瑞穂区高田町に移りました。ここは戦前は県立熱田中学(愛知五中)でした。 看護学部は、1968年、現在の守山キャンパスで愛知県立看護短期大学として開学し、今年50周年記念式典を祝い、独自の歴史を刻んでいます。 以上が、大学の正史ですが、実は、国文科と英文科にはさらに遡ることができる歴史がありました。1922年(大正11年)、愛知県立第一高等女学校に専攻科として国語部と英語部とが設置されました。これが、高等科と変わり、戦後の女子専門学校の国文科、英文科のルーツとなります。95年前までタイムトリップして、その時代を想像してみると、大学の歴史に一層の奥行きが感じられるのではないでしょうか。現在の大楠の様子高田キャンパス当時の大楠
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