愛知県立大学 学報 vol.1
6/12

|MEMO|「ポートメッセなごや」で繰り広げられた世界大会は、まさしく強豪同士がしのぎを削る戦いぶりでした。そのなかで、勝負を意識しつつ技術の向上にも励む県大チームの実直な姿に拍手です。併催の「世界青少年発明工夫展」で世界各国の子どもたちと接する県大生の笑顔も忘れられません。|学生・教員の活躍|42050年までにサッカーでヒトに勝てるロボットを世界で活躍する学生たち 「ロボカップ2017名古屋世界大会」が、7月27日~30日に開催され、本学からは「RoboDragons(ロボドラゴンズ)」(サッカー小型リーグ:SSL)と「Camellia Dragons(カメリア ドラゴンズ)」(サッカー標準プラットフォームリーグ:SPL)の2チームが参加しました。両チームは12月の大会出場権を得るための審査から本格的に始動し、5月のジャパンオープン(日本大会)参加を経て、大会直前は連日深夜まで調整を行いました。 過去に世界大会2位(2009年)の実績もあり、単独チームとしては14回目の出場となる「RoboDragons(ロボドラゴンズ)」は地元開催での世界大会優勝を目指し、学生リーダーの安達勇介さん(大学院情報科学研究科2年)を中心に戦略の確認やロボットの調整など学生8名で作業を進めました(指導教員:情報科学部講師・伊藤正英)。 大会では予選リーグを無敗で勝ち上がり決勝トーナメントに進みましたが1回戦で惜しくも破れ、その後の5-8位決定戦を勝ち進み世界5位となりました。 また2回目の本戦出場となる「Camellia Dragons(カメリア ドラゴンズ)」も学生リーダーの日髙憲太さん(同研究科2年)を中心に学生16名が、プログラムの確認やカメラによるボール認識の調整などを行い、予選リーグ突破を目標に経験年数の浅いチームが集まるカテゴリ(チャレンジシールド)を戦いました(指導教員:情報科学部教授・小林邦和、同講師・鈴木拓央)。 チームは、初戦でスウェーデンの大学チームに快勝するなど目標とした予選リーグ突破を果たし、決勝トーナメントでは5月のジャパンオープン決勝で敗れた大阪大学のチームなどにも勝利し、このカテゴリで優勝しました。来年は上位カテゴリでの入賞を目指します。 愛知県立大学から「世界一」を目指す学生として、今後ますますの活躍が期待されます。私たちのチームが優勝できたのは、充実した施設でのロボットの研究や過去からの積み重ねの結果だと思います。今回の経験を生かし、来年以降も優勝できる強いチームにしていきたいです。大学院情報科学研究科博士前期課程2年日髙 憲太

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る