愛知県立大学 学報 vol.1
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|学部特集・看護学部|6前身の愛知県立看護短期大学開学から50年看護教育を取り巻く「これまで」と「これから」 昭和の経済成長の時代とともに医療機関の整備拡充が求められ、それに伴う看護師の充足と質の高い看護学教育を実現するために、1968年4月に看護学部の前身である愛知県立看護短期大学が開学し、今年で開学50周年を迎えました。開学当時の看護師養成はほとんどが専門学校で行われていた中で、東海・北陸地区では初の、さらに3年・2年課程併設では全国初の短期大学として設置されました。折しも看護学教育の見直しとして開学前年に保健師助産師看護師学校養成所指定規則が改正されたことから新カリキュラムが構築され、著名な教授陣による教育が開始されました。それから四半世紀の間に2,070人が短期大学を巣立ち、愛知県内にとどまらず国内外でめざましい活躍を遂げ看護界を牽引してきました。その後、さらなる高等教育への社会的期待の高まりを受け、愛知県立看護大学へと4年生教育に移行し、さらに組織改編による県立大学統合化に伴い、現在の愛知県立大学看護学部に引き継がれ、卒業生は合計3,935人を数え、社会に貢献しています。 この半世紀にわが国の医療は急速に進歩、発展を遂げ、医療チームの一員である看護師の役割も常に拡充を求められてきました。一方で高い専門性も求められ、本学ではそれらに対応すべく、学部においては少人数教育による看護実践力の修得や、主体的に学ぶ姿勢をもって論理的に思考できる人材の育成などをめざした教育を実践しています。また大学院教育やリカレント教育にも前向きに取り組み、近年の看護系大学急増の動向に伴う看護学教員の不足にも看護学研究科は大きく貢献しています。今後も、教員の研究を推進し、その成果に基づく質の高い教育を提供していきたいと思います。|MEMO|看護学部学生は地域貢献活動として、毎年隣接する東谷山フルーツパーク「秋のフルーツフェア」で来場者の健康チェックを行っています。 6月4日に守山キャンパスで看護学部開学50周年の記念式典が開かれ、多くの卒業生の方々が集まりました。助産師、保健師、専門看護師、看護管理者として活躍されている卒業生の方が、市民病院における分娩の質向上、地区担当制における保健師の役割、専門看護師の慢性疾患の患者への向き合い方、看護師の雇用や労働環境における課題などについてそれぞれ講演しました。 その後、守山キャンパスの見学や祝賀会を通じて、思い出を懐かしむ時間が流れていました。

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