愛知県立大学 学報 2021-22 vol.9
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学生・教員の活動5 2021年7月18日、コロナ禍の中で度重なる延期を経て、在名古屋ブラジル総領事館と本学が共同で創り上げた「サイエンス・フェア」を開催しました。この「フェア」は、日本在住のブラジル人生徒の科学への関心と高等教育へのモチベーションを高めたいという総領事館の熱い思いを異文化交流を重視する本学が受け止めて実現したものです。東海・近畿地区のブラジル人学校の生徒や保護者をはじめ多くのブラジル籍住民が本学を訪れ、活気に満ちたイベントになりました。 当日は、①ブラジル人学校の生徒たちが制作したボートの性能を競うコンペティション、②神山情報科学部長による講演、③次世代ロボット研究所見学と伊藤正英准教授(情報科学部)を中心とする院生・学生によるロボットデモンストレーション、④ポルトガル語を学ぶ外国語学部学生による学内ツアー、⑤会場の本学ブースでの各学部の魅力の紹介を実施しました。 5学部の学生と教員、職員が共同してこのイベントを支えました。今回の「フェア」は、本学だからこそできるブラジルとの有意義な交流事業となりました。 2021年8月26日、ネイ在名古屋ブラジル総領事(以下、「ネイ総領事」)とポルトガル語やブラジル文化、国際移住について学ぶ学生との対談が実現しました。 ポルトガル語を学ぶ意義、日本のブラジル人コミュニティとの交流のあり方など、話は多岐にわたりました。対談の最後に、ブラジル人や他の在日外国人が安心して日本で暮らせるための活動を続けていきたいという学生たちの発言に対して、ネイ総領事は全てのブラジル人を代表して感謝すると応じられました。 対談は、同席したスエナガ・エウニセ准教授(教養教育センター)と渡会環准教授(外国語学部ヨーロッパ学科スペイン語圏専攻)が通訳や進行など、学生の補助を行いましたが、参加した学生全員がしっかりと自分の考えや意見について日本語を交えつつもポルトガル語でネイ総領事に伝えました。※ネイ総領事の肩書は対談時のもの。在名古屋ブラジル総領事館と共同で「サイエンス・フェア」を開催しましたネイ・フトゥロ・ビテンクール在名古屋ブラジル総領事と学生が語り合いました

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