特色ある取組 本学の新教養教育プログラム「県大世界あいち学」は、グローバル化が急激に進む社会で生きる学生たちに実社会で役立つ真の教養を身に付けてもらうことを目標に、2021年4月にスタートしたプログラムです。愛知県地域の特性であるものづくり産業や、在留外国人の多い愛知県にとって喫緊の課題である多文化共生に関する学びを主軸にすえ、データサイエンスという新しい教養も取り入れたプログラムとなっています。6つの科目群「世界を理解する」「地域を掘り下げる」「社会に生きる」「科学と人間を深める」「APU教養コア科目」「APU教養特別科目」で構成されるカリキュラムを、5学部横断的に学ぶことができます。 愛知県立大学の教養教育が刷新されました。 多くの新しい試みの中でも特に注目していただきたいのは、まず、「多文化社会への招待」と「データサイエンスへの招待」からなる「APU教養コア科目」です。これら2科目は、共に1年次必修で、文理5学部約700名の学生を学部別ではなく混合クラスに分け、しかも全5学部の教員が連携し、全クラス共通した授業をおこなうという画期的なものです。専門の異なる複数学部の教員が世界と地域の多文化性やデータの多様性を紹介し、学生が専門の異なる学生と意見を交わしつつグループワークをおこなうことで、多様な考え方と解釈を知り、知見を広げる機会を獲得します。さらに両科目は「地域密着型」であることも特徴的です。というのも、「多文化社会への招待」では、在留外国人が全国で2番目に多い愛知県における多文化共生実践を思考し、「データサイエンスへの招待」では、愛知県に関わるデータやテーマを活用するからです。 次に注目していただきたいのが、やはり異なる学部の教員が連携して担当し、外部講師も招き、地域の企業、行政などとも連携することを目指した「APU教養連携科目」および「APU教養特別科目」です。前者は2年次になってからでないと履修することができませんし、後者の中に設置された「県大ゼミナール」は3年次からの履修となります。つまり、上級年次向けに開講することにより、ある程度専門性を身につけてから新たな視点で教養教育を振り返ることができるのです。 本学では2021年4月より「県大世界あいち学」という愛称のもと、新しい教養教育のプログラムを開始しました。本学の学生たちが、グローバル化が進む現代社会に生きるための真の教養を身に付けるため取り組んできた教養教育改革についてご紹介します。 「APU教養特別科目」の中に設けられた「県大エッセンシャル」は、旧カリキュラムから引き継がれた愛県大らしい科目の代表です。前期は教養教育センターで自由にテーマを設定しますが、2022年度前期は「演劇、コミュニケーション、他者理解」をテーマとし、外部講師に平田オリザ氏をはじめ劇団関係者をお迎えして、演劇的ワークショップという本学初めての試みをおこないました。後期は、2021年度まで3年にわたり連合愛知による寄付講座を開講し、愛知県副知事にも講義をご担当いただいてきましたが、2022年度以降も寄付を賜れることとなり、教養教育においても「働くこと」の現実を学ぶ機会を提供してまいります。 今後とも、愛知県立大学の教養教育にどうぞご期待ください。「データサイエンスへの招待」の一コマ。スマートフォンやPCを使ったワーク。1“県大世界あいち学”とは“県大世界あいち学”のみどころ愛県大の新しい教養教育プログラム「県大世界あいち学」
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