愛知県立大学 学報 2023-24 vol.13
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学生・教員の活躍6 在名古屋ブラジル総領事館が笠戸丸渡航115周年を祝して主催したスピーチコンテスト(テーマ:より豊かで多様な社会の構築における移住の役割)の部門Ⅳ(ブラジル国籍をもたない18歳以上対象)で、本学外国語学部ヨーロッパ学科スペイン語・ポルトガル語圏専攻1年の長谷部優菜さんが2位、同学部国際関係学科3年の稲垣大地さんが3位に入賞しました。長谷部さんは、学内にある多言語学習センター(iCoToBa)で出逢ったブラジルにルーツを持つ他学部生との親交を深め、発音練習に付き合ってもらうなど、授業外でも学びが深められたことに感謝するとともに、「今後もコンテストなどを通してポルトガル語を広めたい。」と意気込んでいました。稲垣さんは、「好きなサッカー選手の言葉を理解したくて学部1年から教養教育科目のポルトガル語を履修しましたが、ポルトガル語学習を通じてますますブラジルが好きになりました。」と語っていました。2020年は外国語学部ヨーロッパ学科スペイン語圏専攻の河村留利さんが3位に入賞、2021年は同スペイン語圏専攻の加藤江梨花さんが優勝、2022年は教育福祉学部教育発達学科の阿部華依さんが3位に入賞と、本学学生の快挙が続いています。▲ 講義および実習の際に用いる日本古典籍 2023年10月に日本文化学部国語国文学科に着任した李澤珍(い てくじん)です。専門は日本近世文学で、主に西洋由来のイソップ寓話と近世文学との関係について、継承と変容の観点から分析・研究しています。また、イソップ寓話受容に関する文献資料を網羅的に調査収集するとともに、その本文と書誌情報のデータベース化も進めています。近年、デジタルツールの目覚ましい進歩は、古典文学研究に必要な基礎作業の効率を格段に上昇させており、それに応じて研究環境のみならず、教育環境も徐々に変化しつつあります。教育においては、一次資料を、それが書かれ読まれた時代に即して正確に読解できる力を身につけながら、様々なデジタルツールも有効に活用できるように指導して参りたいと思います。長谷部優菜さんのスピーチ動画はこちら ☞ https://fb.watch/p2gFNpwJol/※在名古屋ブラジル総領事館Facebookより▲ 「国文学概論『日本の書物に親しむ』授業の様子」 日本古典籍の表紙について、現物を見せながら説明▲ 江戸時代の表紙屋について、当時の文献資料を取り上げながら説明▲ ルイス・アボッチ・ガウヴォン総領事(写真左)と長谷部優菜さん(写真右)韓国生まれ、2010年に来日。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。国文学研究資料館を経て、2023年10月に本学に着任。教員Pick up!日本文化学部国語国文学科 李 澤珍 講師在名古屋ブラジル総領事館主催第6回スピーチコンテストで 本学学生が2位と3位に入賞しました

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