愛知県立大学 学報 2023-24 vol.13
9/12

地域と大学8▲認定企業による現状説明と開発製品体験▲各プロジェクトによる最終報告会 2023年11月8日、江口幸雄愛知県副知事をお招きし、学術講演会『若者へのメッセージ〜複雑化する行政の現場から〜』を開催しました。 本講演は、「あいち県民の日」(11月27日)を迎えるにあたり、企画、実現したものです。「あいち県民の日」は、県民が、地域の自然、歴史、風土、文化、産業等についての理解と関心を深め、愛知への愛着及び県民としての誇りを持つ契機とするとともに、暮らし、教育、労働、経済、環境等が調和した輝く愛知の実現を期する日として制定されました。 江口副知事は、地方行政及び愛知県の役割の変遷について触れながら、複雑化する行政の現場において長年第一線で活躍されたご経験を踏まえ、様々な視点から愛知県の現状と未来をつぶさに語ってくださいました。多様化・複雑化する社会を生きる今こそ、行政と若い人材を育てる大学とが協働し、より良い未来を切り拓いていこうという熱いメッセージをいただきました。 本学では2021年度より、新教養教育プログラム「県大世界あいち学」を開始しました。このプログラムの主軸の一つ「ものづくりの現状と課題」は、教員(日本文化学部・情報科学部)と職員(キャリア支援室)とが協働し、愛知県の「ワザ」ある企業数社、愛知県、中部経済連合会と連携をして、2023年度に開講しました。 本授業では、学生自らが企業の抱える課題を調査し深めるべく、プロジェクトのテーマを設定し、フィールドワークを行うなど、PBL形式でそれらの課題解決に向けた実習を行います。今年度は、「愛知ブランド企業」認定の本多電子株式会社、株式会社まるや八丁味噌、株式会社中外陶園、株式会社ワーロンの4企業にご協力いただきました。 「招き猫の町瀬戸発信プロジェクト」を課題テーマとして観光マップを作成し、本学のInstagramを活用して瀬戸の魅力発信に取り組んだ阿部華依さん(教育福祉学部3年)と小野俊太郎さん(外国語学部2年)のチームは、「企業とのメールのやり取りや、課題発見・解決まで、一から自分たちでやるので大変でしたが、すごく勉強になりました」、「先生方のサポートも手厚く、困ったときにはよく助けてもらいました。もし、どの授業をとるのか迷っている方がいたら、この授業はかなりおすすめです」と語ってくれました。▲Instagramでの発信教養教育科目「ものづくりの現状と課題」─企業が抱える課題に、学生が提案!─【地域・企業×愛知県立大学】江口幸雄愛知県副知事にご講演いただきましたテーマ『若者へのメッセージ〜複雑化する行政の現場から〜』

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る