特集4 年生地域課題を深める地域と連携する3 年生発達課題を学ぶ地域課題を学ぶ2 年生発達課題を知る地域課題を知る1 年生子どもと出会う地域と出会う3 年生1 年生4 年生2 年生▲ 図 2 入学後の臨床型プログラム▲ 第 1 回事業実施委員会 現在、小学校教員免許が取得可能なコースを持つ教育福祉学部教育発達学科を中心に、将来的な全学の教員養成課程への展開も視野に入れながら、この事業を進めています。本学での具体的な取り組みは次の通りです。❶ 高 大 連 携: 地域の教育課題に関する講義や子ども支援活動への参加など、教育や子どもに対する関心を高め❷ 入 試 改 革: 地域教員希望枠として、地域を担いうる教員に求められる資質・能力を備えた者を特別総合型選❸ 教 員 養 成: 課題解決に必要な力量を広い視野から涵養するため、教育現場等における実習を中心とした学部❹ 教員採用の構想: 愛知県と名古屋市の教員育成指標に照らした力量の評価を可能とする特別選考等の教員採用モデ 取り組みの特色の一つは学びの基軸として据えている「ポートフォリオ」です。ポートフォリオはもともと建築や美術の領域で使われていた言葉で、デザイナーや作家の創造物を蓄えた作品集を指します。事業では、高校生や学生が授業で作成したレポート、指導案、作品、そして学校等における活動の記録を学びの履歴と成果としてポートフォリオに蓄えていきます。そして、大学入学前からの学びも踏まえた省察によって教職に向けたキャリア形成を図るとともに、教員採用試験の評価材料としても使用します。また、「あいち地域共創教員プログラム」では、地域の教育課題について「出会う」・「知る」・「学ぶ」・「深める」という 4 つの段階を設け、各学年で国内外をフィールドとした臨床型の実習をとり入れることで、確固たる力量の形成を長期的に培っていきます(図 2 )。 また教育委員会との強力な連携を推進するため、教師としての豊富な現場経験だけでなく、地域課題にも精通した実務家をコーディネーター教員として採用しました。「教育現場学習」や「サービスラーニング」などの臨床科目を中心に学生の学びをサポートしています。オンラインによる現場の教員との交流やICT機器を活用したグループワークや模擬授業を可能とする「教職実践演習室」も整備しました。 特別総合型選抜による地域教員希望枠の学生の入学は2027年度からとなりますが、高校生を対象とした高大連携プログラムは2026年度から開始予定です。愛知県立大学は公立大学として、本事業を通して地域の教育に貢献していきます。るため、高校生を対象とした入学前教育を実施抜により選抜横断型の「あいち地域共創教員プログラム」を実施ルを検討 合同発表会後に第 1 回事業実施委員会が開催されました。最初に本学の担当者から高大連携プログラム、入試改革の構想等について説明を行い、その後、連携する各教育委員会と、求める教師像や今後の進め方等について意見交換が行われました。2教育発達学演習Ⅱ地域課題研究(卒業論文)教育臨床(現行は 2 年生科目)海外教育事情教育現場学習B臨床型の実習教育実習(教育実習指導)教育発達学演習Ⅰサービス・ラーニング教育現場学習A
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