秋田県立大学広報誌 イスナ VOL.22
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システム科学技術学部に開設される機械工学科、知能メカトロニクス学科、情報工学科の3学科に、4月から新入生を迎え、いよいよ新たなスタートを切ります。今回は、この3学科の学科長に就任する先生方に、各学科で取り組んでいく教育や研究について伺いました。 機械工学科では、地球資源・エネルギーの有効活用による、人と環境に優しい高度機械システムに関する教育と研究を行います。教育では、機械工学の基礎をなす材料力学、熱力学、流体力学、機械力学を重視し、ものづくりに必要な知識と技術を修得するための授業を行います。また、プロジェクト型授業などを導入し、“機械屋”としてのセンス・実践力を養います。エネルギーシステム、輸送機械、生産システムを対象に社会での機械と人間の役割・責任分担を理解し、システム思考によって個々の専門分野の有機的結合を行います。そして、問題発見・解決型実践的学修を通して、地域の社会基盤を支える実践的技術者の育成を行います。新3学科長インタビュー機械工学科長鶴田 俊 教授 知能メカトロニクス学科では、産業を支える技術者の実践的教育や制御を基幹技術とする機械・電子・通信などの分野を融合した応用システムに関する教育と研究を行います。機械工学と電気電子工学及び制御工学を中心とした専門科目や、システム思考に基づいてこれらの技術を組み合わせたメカトロニクスに関する科目について、プロジェクト型実習を中心として少人数教育を実施し、産業分野で応用できる問題発見・解決力を備えた人材を育てることを目標にしています。さらに、メカトロニクスに関する技術を体系的に修得できる学習を履修モデルとして提示し、国際化に対応できるコミュニケーション能力を育成します。知能メカトロニクス学科長礒田 陽次 教授 近年、日常の生活空間から生産の場まで様々な場面で情報技術の利用が広まっています。私たちの身の回りにあるスマートフォン、家電製品、自動車、建築物などには多くのコンピュータや情報機器が組み込まれており、ものづくりの現場では効率的な工場生産を実現するため高度な情報技術が活用されています。 情報工学科では、情報工学を基盤として、現実世界の多種多様で大量な情報を活用して、人を援ける賢い情報システムを創出できることを目的とした教育と研究を行います。カリキュラムは標準的な情報工学の学問を基礎に、現実世界の様々な情報を活用した知的な人間支援を実現するために必要となる、メディア情報処理、知能情報処理、情報ネットワークシステムに重点を置いたカリキュラムを組んでいます。また、農業・生活支援・健康・交通・エネルギー等の分野において、社会の幅広いニーズを満たす情報システムを設計・開発・運用できる実践的な人材の育成に力を入れます。情報工学科長堂坂 浩二 教授システム科学技術学部機 械 工 学 科知能メカトロニクス学科情 報 工 学 科 発行◎公立大学法人 秋田県立大学 ◎〒010-0195 秋田市下新城中野字街道端西241-438 TEL.018-872-1500 FAX.018-872-1670秋田県立大学広報誌[イスナ]第22号 発行日◎平成30年3月http://www.akita-pu.ac.jp/E-mail:koho_akita@akita-pu.ac.jptwitter:@Akita_P_U秋田キャンパス ♦本部♦生物資源科学部♦大学院/生物資源科学研究科〒010-0195 秋田県秋田市下新城中野字街道端西241-438 TEL.018-872-1500 FAX.018-872-1670本荘キャンパス ♦システム科学技術学部♦大学院/システム科学技術研究科〒015-0055 秋田県由利本荘市土谷字海老ノ口84-4 TEL.0184-27-2000 FAX.0184-27-2180大潟キャンパス ♦生物資源科学部(アグリビジネス学科3・4年次)〒010-0444 秋田県南秋田郡大潟村字南2-2 TEL.0185-45-2026 FAX.0185-45-2377木材高度加工研究所〒016-0876 秋田県能代市字海詠坂11-1 TEL.0185-52-6900 FAX.0185-52-6924「イスナ」というタイトルは、「良いですね」という意味の秋田弁をベースにしています。これからも人材育成・研究開発を通して、地域社会の発展に貢献できるような「良い」ことを発信していきます。
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