学生と高齢者・地域が繋がるまちづくりを目指す白神山地のブナ林を見守り続ける県外出身の私にとって、秋田の郷土料理「きりたんぽ」づくりは、キャンパスの中では学べない貴重な体験になりました。地域コミュニティを守る協議体の皆さんは、県大生と地域を繋ぐ“かけ橋”として、いつも温かく見守ってくださいます。今後もお互いに手を取り合ってまちづくりを進めたいです。調査会に参加するたびに、地域の方々や学生、教員の世界遺産白神山地に対する熱意に驚きます。20年以上もモニタリングを続けていることは素晴らしいことで、得られたデータは価値のあるものです。今後は気候変動が白神のブナ林に与える影響を評価する研究にも取組み、学術面からもサポートしたいです。Q1 県立大学と関わることになったきっかけ又は経緯を教えて下さい2年前に地域全体で高齢者の生活を支える事業がスタートし、その推進役を担う「協議体(あっきた、虹のかけ橋つくり隊)」を設立しました。その際に、県立大学の職員や学生さんにメンバーに入ってもらったのがきっかけです。Q2 学生と一緒にどのような活動を行っているか教えて下さい高齢者や地域住民と学生がどのように交流を図り、地域の支え合いができるか模索中です。その活動の一環として、きりたんぽ作り体験や大学見学会で世代間交流を体験しました。今年は念願の松風祭に出店し地域の産物(梨・漬物・野菜等)の販売や血圧測定等の健康相談などを行いました。Q3 今後の活動の目標や夢などを教えて下さい超高齢化や将来不安を嘆くのではなく、地域にある資源の掘り起こしを若い力と連携して進めることで、多世代が共に自分らしく暮らせるための手助けを進めていきたいです。Q4 県立大学や学生に対する、エールや要望などお願いします 学生の時代の先取りした斬新なアイデアと若いエネルギーで活動を前進させたいです。あらゆる場面で「地域と大学・学生が繋がる」きっかけ作りを互いに考えながら交流を深めていきたいです。Q1 県立大学と関わることになったきっかけ又は経緯を教えて下さい学生の頃に白神山地ブナ林モニタリング調査に参加し、県立大学の先生や学生さんと一緒に調査をしたのがきっかけです。その後、環境省の仕事でこの調査に関わり続け、退職後の現在は子育てをしながら事務局としてサポートをしています。Q2 学生と一緒にどのような活動を行っているか教えて下さい地元のボランティア、大学の先生・学生、環境省が協力して白神山地ブナ林の変化について調査しています。森の中に設置した網で木の葉や実などを集め、樹種ごとの木の実の生産量や落ち葉の量など調査したり、山の中にテントを張って2泊3日で木々の太さを測ったりしてブナ林の成長や変化を調べています。Q3 今後の活動の目標や夢などを教えて下さい白神山地を見守り続けるために今後も長く調査を続けることが目標です。地道に調査を続けることで、地球温暖化やニホンジカの分布拡大などによる影響にいち早く気づき対策を取ることもできます。多くの人に参加してもらい、白神山地の自然に触れてもらいたいです。Q4 県立大学や学生に対する、エールや要望などお願いします 秋田をはじめ東北の豊かな自然に触れ、色んなイベントや調査などに参加して地元の人と交流してほしいです。学生時代しか経験できないことがたくさんあり、その中の一つとして私たちの活動にも参加してもらえれば嬉しいです。会長船木 孝治 Funaki Kouji事務局佐藤 七恵Sato Nanae生物資源科学部生物生産科学科4年長谷川 嘉蓮 Hasegawa Karen生物資源科学研究科生物資源科学専攻2年板橋 朋洋 Itabashi Tomohiroあっ・きた!虹のかけ橋つくり隊世界遺産白神山地ブナ林モニタリング調査会交流しての感想、感謝の思いなど、今後の展望など交流しての感想、感謝の思いなど、今後の展望など04
元のページ ../index.html#5