秋田県立大学広報誌 イスナ VOL.24
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出羽鶴酒造と刈穂酒造の2つの蔵を持ち、製造したお酒を秋田から国内外へ販売する企業です。日本酒の製造に興味があり、県内で自分が一番好きなお酒を造っている蔵で働きたいという思いから志望しました。三年生の冬に刈穂蔵で製造実習を経験し、「ここでお酒を造りたい!」という思いがより強くなりました。「おいしい笑顔の真ん中に」、「おいしさ、思いやり、いつもいっしょに」の2つを合言葉のもと、幅広いカテゴリーの菓子・飲料・食品の製造販売を行っています。私も多くの人々の“笑顔”に繋がる仕事がしたいと考え志望しました。秋田清酒株式会社株式会社ブルボン特集卒業生・修了生インタビュー○卒業論文は、どのようなテーマに取り組みましたか?「スーパーあめこうじの開発」というテーマで研究に取り組みました。秋田オリジナル麹菌である“あめこうじ”は、麹の色が白く、甘味が強くてさっぱりとした味わいのため、甘酒をはじめ製菓などへの需要が増加しています。胞子の量が少なく、生育が遅いという2つの欠点を改善し、生産性の高い新たな“あめこうじ”の開発を目的として、培養条件を変えた培地での新しい麹菌株の取得などを試みました。○県立大の良いところは?教授や職員の方々が学生と対等に接してくれます。普段から学生が話しかけやすい雰囲気で、先生と学生が数人で談笑している光景をよく見かけます。私の研究室でも、先生と一緒にお昼ご飯を食べたり、休日にイベントを企画したりと、とても充実した楽しい環境で学生生活を送ることができました。○卒業論文は、どのようなテーマに取り組みましたか?「シアノバクテリアの多糖分解に関与する未知遺伝子の機能解析」をテーマに取り組みました。枝切り酵素と呼ばれる遺伝子に着目し、枝切り酵素遺伝子を欠損した変異株を作製し、機能解析を行いました。機能解析が行われることで、将来、澱粉加工において有用な性質をもつ酵素が発見される可能性があります。○大学生活で一番印象に残っていることは?高校理科の免許取得のための教職の授業やアルバイトなどをしてきましたが、私が一番印象に残っているのは、卒業論文のための実験です。まだ解明されていないことに挑戦し、実験を進めていくということはなかなかないことなので、貴重な経験になったと思います。そして、この経験を今後社会に出ても役立てたいと思います。○卒業後の目標をお聞かせください。大学で学んだ知識を活かし、秋田の発酵文化を受け継いでいくことです!また、県立大で身に着けた、行動力とチャレンジ精神で、常に提案・実行できる人材になれるよう努力します!○卒業後の目標をお聞かせください。お菓子をはじめとした食品の新商品開発を通して、多くの人々の笑顔や幸せに繋がる商品を開発したいです。社会に出ると大学4年間とは比べ物にならないくらいの困難や苦労が待ち受けていると思いますが、どんな時も諦めずに全力で取り組みたいと思います。工藤 彩さん秋田県/金足農業高等学校小田 将輝さん新潟県/高田北城高等学校応用生物科学科生物生産科学科就職内定先就職内定先05

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