秋田県立大学広報誌 イスナ VOL.24
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ジェネリック医薬品の製薬会社であり、患者さま第一に、安全で高品質なジェネリック医薬品を製造しています。この会社の強みは「患者さまのご要望にどの企業よりも迅速に対応できる」ことです。この会社なら自分自身が成長でき、患者さまのために働けると確信し、この会社に決めました。クノールカップスープに使われるスイートコーンパウダーをはじめとした、スープ用素材原料の開発や製造をしています。日本の食卓になじみのある商品に多く携わっている点も魅力の一つです。これまで身に付けてきた食品の知識や、官能評価の技術を活かすことができると思い志望しました。日本ジェネリック株式会社味の素食品北海道株式会社システム科学技術研究科生物資源科学研究科○大学院では、どんな研究に取り組みましたか?近年注目されている「減塩」に関する研究に取り組み、うま味アミノ酸や甘味アミノ酸を利用することで減塩しても味の満足感を感じられること、この効果を秋田県の伝統的な調味料「しょっつる」に利用できることを明らかにしました。毎日官能評価をしてきたので、舌が鍛えられたと思います(笑)○県立大の良いところは?学生一人ひとり、手厚い指導を受けられます。先生との距離が近く、研究で行き詰ったときは納得いくまで話し合うことができます。また、県立大には他の大学にはない最新の研究機器が豊富に揃っており、研究環境が充実しております。少人数でたくさんの機器に触れる機会があり、多くの知識や技術を身に付けられました。○大学院では、どんな研究に取り組みましたか?iPS細胞の根元的な成立要因に関する研究に取り組みました。iPS細胞は、体細胞に山中4因子(4種類の遺伝子)を遺伝子導入することにより、樹立することができます。しかし、ウシを含めた多くの動物種におけるiPS細胞は未だに樹立されていません。そこで、私はマウスの体細胞を用いて、「iPS細胞に初期化するメカニズムを解明する」ことを目指しました。この研究が、将来的に他の動物種におけるiPS細胞の樹立研究に役立つことを願っています。(笑)○大学院に進学した理由は?iPS細胞の研究を続けたいと思い、本学大学院に進学しました。私は先天的に甲状腺が欠損した状態で産まれてきた経験(現在は完治)から、本学大学院でiPS細胞と内分泌を学び、同じ症状で悩んでいる患者さまに少しでも貢献したいと思っています。○今後の目標は?社会人になったら、たくさんの食文化に触れて、その経験を仕事に活かしていきたいと思います。また、全く知らない場所・環境へ飛び込むことになるので、人との関わりを大切にし、自分を持った強い女性になれるよう心がけていきたいです。○大学院進学を考えている人へメッセージ大学院では、学会発表や研究報告会など、自分の専門分野を発表する機会が増えます。「自分はなぜこの研究をやりたいのか」を常に意識し学業に臨むことで、他大学の先生方と討論できるようになり、研究が好きになれます。大学院生活は研究がすべてではないので、豊かに楽しい大学院生活を送って下さい!山崎 桃子さん岩手県/盛岡第四高等学校生物資源科学専攻生物資源科学専攻就職内定先就職内定先佐藤 卓さん奈良県/平城高等学校Graduate School of Systems Science and TechnologyGraduate School of Bioresource Sciences08

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