秋田県立大学 大学案内 2020
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『土壌伝染性のダイズ病害を減らすことは可能か?』(学部2年次 学生自主研究)『コンクリートの耐久性に関する研究』(学部1・2年次 学生自主研究)学生自主研究の学びを大学院へ!学生自主研究の学びを社会へ!★学生自主研究の魅力は?入学して直ぐ自分の興味を持ったテーマを先生や先輩のサポートのもとで研究できることが魅力です。学生自主研究では、最先端の様々な実験機器を使って実験をすることができ、その経験が卒業研究や大学院の研究に役立っています。★学生自主研究の経験はその後の研究に役立ちましたか?大学院では、学生自主研究で分離した微生物を利用し、大学の圃場(現場)でダイズの病気の発生を抑えることができないか研究しています。学生自主研究で研究したテーマの面白さと出会い、そのテーマを正に大学院でも深く追求しています。★県立大の良いところは?現場(フィールド)がすぐ近くにあることに加え、実験機器が充実しており、最高の研究環境です。先生との距離も近いので親身になって自分たちの研究のサポートをしてくれます。秋田県立大学は、自分の興味ある分野やテーマに没頭して研究できる大学です。★将来の夢は?ダイズの病気の発生を抑える技術を開発し、その技術を生産者が利用できるようにすることです!ただ成果を出すだけではなく、研究成果をもとに実用化され現場で効果が発揮されることが重要です。夢に向かって一生懸命努力します!★近況を教えてください私は現在、熊本大学の助教として、建物の長寿命化を図るため、耐震補強技術や新素材・高機能性材料の応用技術について、様々な実験や解析に取り組んでいます。熊本に引越した当初は、東北と九州の気候・慣習の違いに驚嘆する毎日でしたが、今では熊本の歴史ある街と豊かな自然に囲まれて充実した日々を過ごしています。★学生自主研究の思い出を教えてください学部1・2年次、友人3人とコンクリート中の骨材(砂)が膨張して自らを破壊する現象について研究したのが大学時代の一番の思い出です。一見強そうなコンクリートも内部からの圧力には非常に弱く、その改善法を考察しました。この時のコンクリートの研究が、卒業研究、大学院研究、そして現在の研究テーマとの”運命の出会い”となりました。学生自主研究を通じて、知ることの魅力、未解決のことを解き明かしていく高揚感を知ることができました。この情熱が今でも研究への原動力となっています。★今後の目標を教えてください平成28年4月に発生した熊本地震によって、大学施設が大きな被害を受けました。自らの被災経験を通じて、改めて建築技術の重要性を認識しています。今後は、東日本大震災、熊本地震などの復興に関して教育者・研究者の立場で貢献したいと考えています。環境微生物系学会優秀ポスター賞を受賞生物資源科学研究科 生物資源科学専攻鶴見 拓哉 TSURUMI Takuya(栃木県/石橋高校出身)熊本大学 工学部土木建築学科 建築材料・施工研究室 助教佐藤 あゆみ さん SATOH Ayumi(岩手県/千厩高校出身)[PROFILE]2007.3 システム科学技術学部 建築環境システム学科卒業 2009.3 大学院・システム科学技術研究科 建築環境システム学専攻博士前期課程修了 2012.3 大学院・システム科学技術研究科 総合システム科学専攻博士後期課程修了現在に至る県大生時代の佐藤あゆみさん17Akita Prefectural University 2020

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