秋田県立大学 大学案内 2022
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バイオマス(主に木)をμmサイズに粉砕した材料を、3Dプリンターなどで使われるPLA樹脂と混錬する、糖化発酵させてバイオエタノールを生産するなど様々な用途で活用することを考えています。新しい材料や利用法の開発、それに向けた粉砕方法の開発を行っています。持続的に生産可能な資源である木材などの植物由来で、次世代素材として期待されているセルロースナノファイバーの、軽量性や高強度、低熱膨張性等のユニークな特徴を活かした材料の新規開発に取り組んでいます。製造時の環境負荷低減や軽量化による省エネに貢献する自動車部材や建築部材の開発に挑戦しています。「炭やきで夕日の松原まもり隊」は、2002年から地域住民と本学教員や学生が一丸となり、秋田キャンパス周辺約16haの海岸林を対象に、松くい虫被害木を特定し、これらを伐採して炭づくりを行い、海岸マツ林の環境保全と木材資源の有効活用などに精力的に取り組んでおります。環境工学が専門の教員が、持続可能な社会の実現に必要なことを工学分野のほか経済や法律まで広い視野で研究しています。養豚場のし尿排水を微生物処理し、有機肥料として稲作や野菜栽培に用い、資源の循環利用と付加価値をもたらす取り組みや、リスクという考え方の教育方法の開発などに取り組んでいます。バイオマス粉砕材料・利用法の開発木を原料にした未来のクルマを開発松くい虫被害から海岸マツ林を守る!!持続可能な社会を環境工学で考える秋田県立大学は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています秋田県立大学の教育・研究・地域貢献活動は、2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標であるSDGsと密接にかかわっています。教職員・学生が一丸となってSDGsの目標に取り組み、特色ある教育研究のさらなる推進、地域連携活動を展開します。8

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