秋田県立大学 大学案内 2022
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健康で豊かな食生活の実現に向け、減塩しても美味しさを損ねることなく塩味を増強する方法を探り、「美味しい減塩商品」の開発への応用を目指しています。食品の物性の違いや、他の味成分との相互作用によって、塩味の感じ方や料理のバランスにどのように影響を与えるのか研究しています。世界的に土壌劣化と、異常気象が増加しており、食糧保障のためには不良環境下での作物生産の向上が重要です。サブサハラアフリカでは、ダムや水路の整備が進んでおらず、イネが洪水被害に遭っています。そこで、洪水に遭っても耐えられるイネについて研究しています。高齢化社会の農業や介護の現場におけるパワーアシストの需要に対し、人の体に寄り添ってアシストする「やわらかい機械」の開発に取り組んでいます。空気圧人工筋肉を核となる要素技術とし、軽くて大きな力が出せること、より自然な動きを生み出せることを目指し改良を重ねています。IoT技術を利用し実世界の様々な情報を収集することで、交通機関や配送、農業など、効率的に人の暮らしを支えるシステムの開発に取り組んでいます。一例としては、その基盤となるネットワークの構築に向けた無線通信技術の研究があります。社会的インフラに多用されるコンクリートやセメントに着目し、成形技術の検討や廃棄物などを混合する製造方法など、リサイクルを促進し、建造物が長持ちする丈夫で新しい材料の開発に取り組んでいます。飼料自給率100%を目標とした土地利用型畜産経営モデルの創出を目指し、利用間伐材等を微粉砕して消化率を高めた新規木質飼料の開発や、牛の活動状況をAIが解析し管理者に発情や異常を通知するスマート畜産に取り組んでいます。美味しい減塩商品を開発し健康で豊かな食生活を実現異常気象や問題土壌等、不良環境下での作物生産の向上「やわらかい機械」による運動支援人の暮らしを支えるIoTシステムの開発建造物が長持ちする建築材料の開発ウシだから出来る!!地域未利用資源を活用した畜産Akita Prefectural University 20229

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