秋田県立大学 大学案内 2022
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グミの食感の視覚化及びおいしさへの影響の検討化粧品原料としても重要なアキタブキの遺伝子解析動物の排出物は種子散布に貢献するのか地域未利用資源を活用した国産畜産物の生産L&Mチーム名植物と化粧品と僕たち。チーム名Poopチーム名畜産王チーム名学生自主研究レポート生物資源科学部 [令和元年度:37件]私達は、特に若者に人気があるグミを用いた研究に取り組みました。近年、様々な色、風味および食感のグミが続々と発売されておりますが、グミの種類は多種多様で食感も特徴的です。硬さの異なるグミや風味の異なるグミを用いて、食感と風味の違いが美味しさに与える影響と人気の秘密を探りました。食感があるため味の変化が生じてより楽しいと感じられるグミには、“噛めば噛むほど美味しい”が成り立っていることが分かりました。化粧品メーカー ・㈱アルビオンの白神山地にある研究施設にお邪魔させていただき、巨大アキタブキに興味を持ちました。秋田県では食用として利用されてきましたが、その由来や植物学的な研究はほとんどなく未知の領域です。「葉柄が2mほどにもなるアキタブキは、フキと同じ仲間であると言えるのか」を大きな題材として掲げ、アキタブキの形態学的及び遺伝学的な背景を明らかにするために、アキタブキの観察と遺伝子解析を行いました。図書館でクマの糞から種子が芽生えてくる文献を見て、他の動物の糞でも同じことが起こるのか、大学周辺でも動物の糞による種子散布が起こっているのか興味を持ちました。大学周辺や東北の森林から、哺乳動物の糞を採取し、得られた糞に混入している種子の種類や数を分析しました。また、動物の糞の中に含まれていた種子の発芽率を調べるために、発芽実験を行いました。自分たちで同定した種子と、DNA実験の結果が一致していた時、努力が報われたと感じました。日本の飼料自給率は非常に低く、畜産経営で必要不可欠な飼料も輸入に依存しております。畜産経営の安定化のためには、国内で生産・調達できる飼料原料の活用による飼料自給率の向上が重要ですが、水田を活用した飼料用米の生産や、おから・醤油粕等の食品製造業の副産物の活用を進める動きがあるものの、大幅な自給率向上には至っていません。そこで、秋田県内の製粉工場で産業廃棄物として発生しているソバ製粉過程残渣に注目し、その養鶏用飼料としての利用方法について検討しました。生物資源科学部 応用生物科学科2年 荒屋 未友来(青森県/八戸北高校)2年 八嶋 莉緒奈(北海道/北海道科学大学高校)生物資源科学部 生物生産科学科 2年 漆山 堅介(山形県/山形南高校)2年 梅田 一輝(山口県/豊浦高校)2年 鈴木 雄悟(秋田県/角館高校)生物資源科学部 生物環境科学科 2年 吉田 菜々穂(宮城県/尚絅学院高校) 2年 木野内 亜美(福島県/安積黎明高校)2年 熊谷 茉奈加(北海道/札幌北陵高校) 2年 小川 りさ(山形県/米沢興譲館高校)生物資源科学部 アグリビジネス学科 2年 白鳥 竣也(秋田県/秋田中央高校)2年 小林 佳大(茨城県/古川第三高校)2年 德田 陽介(岩手県/盛岡農業高校)2年 田村 真佑果(青森県/八戸北高校)2年 森橋 央佳(新潟県/柏崎高校)25Akita Prefectural University 2022

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