秋田県立大学 大学案内 2022
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 私は現在、3年前に地元の横手に帰郷して友人と起業した会社を経営しています。社名のツバクロはツバメの古い呼び方に由来しています。ツバメが毎年同じ巣に戻るように、同じように秋田に戻ってきて地元を盛り上げたい人たちが帰ってこれるような場所を作るという意味をこめ、秋田県の魅力を国内外に発信することを目標に活動しています。今の仕事には県立大の頃の経験や人との関わりが特に力になっていると感じます。 例えば起業してすぐに横手市産りんごの商品ブランドの立ち上げに挑戦した際、協力してくれたりんご農家さんは県立大で私と同じ竿燈会に所属していた先輩です。ブランドの商品は主に乾燥りんごを使ったものとなっており、乾燥品の製造・管理には大学で学んだ水分活性や微生物の知識が活きています。商品は東京や大阪の百貨店・小売店で販売されており、私達は製造から出荷まで一括して業務としています。最近は地元の酒蔵さんにHACCPによる衛生管理の導入指導をしており、醸造学で学んだ知識や公衆衛生学で学んだHACCPの知識が役立っていますし、県立大の多くの教職員の方々のご協力を頂いております。今の私があるのは県立大の頃の経験があるからだと思います。株式会社ツバクロ 取締役 COO谷口 知行 さんTANIGUCHI Tomoyuki秋田県/横手高校生物資源科学部 応用生物科学科 2007年度卒業大学院・生物資源科学研究科 生物資源科学専攻 2009年度修了生まれ育ててくれた故郷、秋田に恩返しがしたい。卒業生からのメッセージ生物資源科学部 27Akita Prefectural University 2022

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