秋田県立大学 木材高度加工研究所
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2蒸溜前後の木酢液炭施用による炭素貯留と植物の育成スギ葉緑体のゲノムマップスギやマツなど県内生産の木炭を用いた花火研究トピックス研究トピックス研究1森林の多面的機能の発揮に向けた森林資源の管理システムの開発 木材利用をはじめとする森林の多面的機能を発揮させるために、森林を構成する樹木の遺伝的多様性とその特性に関する研究を進めています。また、安定的に木質資源を木材産業に供給するために、人工林の効率的な維持・管理システムの構築を進めています。地域活性に向けた林産物の多目的流通・利用システムの開発 スギ人工林を主体とした地域資源を安定かつ持続的に供給するためのサプライチェーンマネジメントシステムの構築や、伝統文化や人的ネットワークに代表される知的資源を活用した木材需要の創出に関する研究を進めています。針葉樹の遺伝的多様性と遺伝的特性の解明木質バイオマス熱分解物の利用研究 スギ、アスナロといった針葉樹の天然林を対象に、ゲノム解析を通してそれらの遺伝的多様性や遺伝的特性の調査・研究を進めています。その結果、世界で初めてスギの葉緑体ゲノムの全塩基配列を決定するなどの成果を挙げてきています。 木材の熱分解で得られる木炭や木酢液は、花火原料や忌避剤として古くから我々日本人の生活に密着して利用されてきました。近年では、新たな視点から温暖化対策の一つとして木炭を農地に施用することで、大気中の二酸化炭素を固定する機能が期待されています。林業·林産業の成長産業化に向けた森林の管理及び林産物の流通·利用システムの開発

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