秋田県立大学広報誌 イスナ VOL.30
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12組みました。現在、トラクターなどの農機の自動運転に向けて、GPS測位において誤差をとても小さくできるシステムがありますが、このシステムに用いられている無線技術には、コストや到達距離などの問題があります。そのため、低コストで長距離に通信可能な無線技術を用いることで、これまでのシステムの問題を解決したGPS測位システムを構築しました。Q2 6年間で印象に残っていること、エピソードは?友人と一緒に行っているアプリ開発です。プログラミングやデータベースといった講義で学んだ知識を活かして、今も様々なアプリを開発しています。具体的には、掲示板や画像認識を使ってダーツの投げ方を分析するアプリなどを開発しています。その過程で、機械学習といった自分の研究領域の外の技術や、アプリを動かすためのサーバなどの知識がさらに深まりました。この経験がなければ、今の内定先には行けなかったと思うくらい6年間で成長させてもらいました。Q3 県立大の良いところは?学生自主研究制度を利用して、学部1年生から自分の興味のある研究に取り組むことができることです。1年生から研究をするのはかなりハードルが高いと思いますが、先生に手厚くサポートしてもらえる環境なので、自由に取り組むことができます。また、研究結果を外部へ発表する機会が多くもらえるので、プレゼンテーション能力などの実践でしか培うことのできない力をつけることができました。Q4 今後の目標・将来の夢は?大学や大学院で学んだことを活かして、楽しみながらアプリやサービスの開発に携わっていきたいです。将来は自分が作ったシステムや製品を当たり前のように世の中の人に使われているところを見たいです。就 職内定先就 職内定先すると、木の中のセルロースを酵素で糖に変えることができます。しかし、その反応液から糖だけを取り出すには、一緒にある糖にならないリグニンなどが邪魔になります。そこで私は、反応液をエタノールで希釈することで効率よく糖をろ過により分離して、さらにエタノールを減圧蒸留により取り除き、低コストで糖を得る仕組みが有効と考えました。そのプロセスを検証するため、3D-CADによる部品設計と3Dプリンタによる試作で装置の開発を行い、効率の良い条件を検討しました。Q2 大学生活で一番印象に残っていることは?自動車部に所属し、仲間と共に軽自動車耐久レースに参戦したことです。耐久レースとは厳しい改造範囲の中で車両を制作し、決められた時間内で3〜5名のドライバーで運転を交代していかに多くの周回数を稼げるかを競う競技です。また、レースをするにあたり、たくさんの時間とコストを費やします。そのため、他の部員と協力することが必須となります。協力することで、個人では不可能な大規模での活動が可能となります。仲間と共に協力し、互いに影響を与え、レース後に達成感と喜びを得るのはとても貴重な経験でした。Q3 県立大の良いところは?研究や部活・サークル活動、その他あらゆる物事にチャレンジしやすい環境になっているところです。Q4 卒業後の目標・将来の夢をお聞かせください。大学や大学院の研究で得た問題解決の力や課題達成のアプローチ方法などを活かし、将来は高性能なモビリティの開発に携わることで、多くの方々にワクワクや感動を提供したいと考えています。近い目標としては業務で携わった車が街中を走っているのを直接見る事です。自動車を通じて多くの方々にワクワクや感動を届けたいという思いがありました。その目標の達成に必要な高い技術力と、夢や挑戦を大切にする社風が自分と合っていると感じ、この企業を志望しました。07Graduate School of Systems Science and TechnologyGraduate School of Bioresource SciencesQ1 卒業論文は、どのようなテーマに取り組みましたか?木から効率よく糖を作る研究をしました。木をμサイズまで細かく粉砕Chatwork株式会社研究や趣味を通じてアプリやサービスの開発に携わりたいと感じ、見つけたのがビジネスチャットを提供しているChatworkでした。また、開発を楽しくできる環境が整っており、自分の夢の実現に一番適していると思い志望しました。Q1 学部・大学院での研究は、どんな研究に取り組みましたか?農地で使うことができるGPSと無線を使ったシステムの研究に取り本田技研工業株式会社卒業生・修了生 インタビューシステム科学技術研究科生物資源科学研究科機械知能システム学専攻茂木 大輝さんDaiki Motegi秋田県/大曲高校経営システム工学坂中 勇太さんYuta Sakanaka宮城県/泉館山高校専攻特 集

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