秋田県立大学 大学案内 2023
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IT技術を駆使したスマート工場は、故障予知や不良品検出、人材育成、省エネルギー化といった場面で活躍する可能性を秘めています。今回の研究で、主に使用した機器はTibbo-Piです。これは、安価で高機能な汎用シングルコンピューター「Raspberry Pi」とベース基盤である「Tibbo-Piボード」、様々な機能を持つ60種類以上の「Tibbo-Piブロック」というモジュールブロックなどで構成されています。Tibbo-Piはプログラムもハードウェアも「オブジェクト指向で作られている」という特徴があるため、このツールを使って中小企業でもカスタマイズできるIoTシステムが作れるのではないかと考え、研究に取り組みました。人の意志で動かせる可能性のある義手として筋電義手があります。これは筋電信号という筋肉を動かそうとするときに発生する電気信号を用いています。このような、筋電信号を利用して機械を操作するシステムや、義手のようなロボットハンドに関心があり、この研究を行いました。研究を通して、適した動作ができない、制御できないといった問題が出てきましたが、各々の原因を追及し、解決策について考察することができました。筋電信号を利用して機械を操作するシステムや義手のようなロボットハンドを制御するために必要な知識を学ぶことができました。システム科学技術学部 機械工学科 3年 榎本 駿(静岡県/伊豆中央高校)3年 上村 壮汰(和歌山県/新宮高校)2年 五十嵐 海里(岩手県/盛岡第四高校)システム科学技術学部 知能メカトロニクス学科 3年 渡邉 啓太(宮城県/東北学院高校)※写真左端は支援スタッフの樋浦さん2年 藤本 なつみ(奈良県/橿原高校)2年 籾山 円志(東京都/東京工業大学附属科学技術高校)近年、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業が進められています。農作業の省力化をしながら高品質な農作物を生産する基盤技術の開発は重要であり、研究開発が進められている段階です。そこで私は、小型の閉鎖型チャンバーを開発し、植物の生育環境を計測するシステムの開発を目指しました。具体的には、チャンバー内に二酸化炭素ガス濃度、温度、光、湿度などを計測可能なセンサを設置し、定常的な生育環境のモニタリングに取り組みました。近年の資源環境問題において木材活用は大きな意義を持っており、平成22年に施行された「公共建築物等における木材の利用促進に関する法律」によって、各自治体は施設計画における木材活用の検討が必要となっています。この研究では、秋田県内の木造建築の情報を収集・整理し、データベース化することを試みました。さらに、Googleのマイマップ機能を活用し、収集した木造建築の所在・年代・構造形式・用途などの情報を視覚的に表示すると共に、県内における木造建築の分布等を表すように検討しました。コロナ禍において、リモートワークが急速に進んだこともあり、首都圏など都市部において働き方にリスクを感じ、地方への移住が検討されています。一方で、地方においては少子高齢化による人口減少が長期化しており、今が、この問題を是正するチャンスだと捉えられています。そこで、都市部に在住し、移住を検討している若者や、大学への入学を機に秋田に来た学生を対象に、地域の住みやすさをアピールするためのイベントを企画しようと考えました。そのために対象となる若者や学生にアンケート調査を実施し、求められる地域紹介イベント像を模索しました。※ 情報工学科の指導教員のもと、研3年 加藤 純麗3年 吉川 陽呂(秋田県/大曲高校)システム科学技術学部知能メカトロニクス学科 2年 阿部 立樹システム科学技術学部建築環境システム学科 3年 菊地 小雪システム科学技術学部経営システム工学科 3年 大川 倫明(新潟県/新発田南高校)究を行いました(秋田県/大曲高校)(秋田県/秋田西高校)(静岡県/伊豆中央高校)26チーム名チーム名-外食に対する学生の利用動向調査から地域紹介のヒントを探る-チーム名チーム名チーム名IoTツールを用いたものづくり 製造業のスマート工場化筋電信号を用いたロボットハンドの操作植物生育環境の計測・監視システムの開発秋田木造建築データベースの作成オンラインによる地域紹介イベントのマーケット・リサーチテクノネット門下生一同筋電ロボットハンド環境制御工学グループ木女Ⅱオンラインイベント研究グループシステム科学技術学部学生自主研究レポート

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